福岡市教育委員会は2025年3月3日、2026年度(令和8年度)福岡市立学校教員採用候補者選考試験における一般選考と大学連携特別選考の実施要項を公表した。一般選考の1次試験は6月15日、出願は4月1日から。大学連携特別選考は出願が3月12日~4月2日まで、選考区分ごとに5月または7月に特別面接を実施する。
福岡市の2026年度教員採用試験は、例年6~8月に実施している「一般選考」に加え、福岡市と「教員養成にかかる連携・協力協定」を締結している大学等に在籍し、福岡市立学校で教育実習を実施した学生を対象とする「大学連携特別選考」、福岡市立学校での勤務経験がある講師等を対象とする「教職経験特別選考」を実施する。
このうち、一般選考では、2026年度より新たに採用区分「小学校教諭」「中学校教諭」「特別支援学校教諭(小学部・中学部)」に併願制度を導入するほか、1次試験の優遇措置の対象を拡大する。また、特別支援学校教諭免許状を保有する採用者を対象とした奨学金返還支援事業も開始する。
一般選考1次試験(筆記試験)は6月15日、2次試験(模擬授業・面接試験・実技試験は7月28日~8月22日の予定。出願は原則、電子申請で4月1日~18日午後5時まで(受信有効)。郵送の場合は4月21日消印有効とする。
一方、大学連携特別選考の志願者は、一般選考試験との併願として取り扱われるため、一般選考試験への出願は不要。大学連携特別選考の電子申請フォームから出願する。出願受付は、3月12日~4月2日午後5時(受信有効)まで、あわせて自己PRシートを郵送で提出する必要がある。
協定締結大学は2024年4月1日時点で、福岡教育大学、福岡大学、中村学園大学、西南学院大学、筑紫女学園大学、九州女子短期大学、九州産業大学、福岡女学院大学、九州女子大学、久留米大学、九州大学、福岡工業大学、福岡女子大学、福岡県立大学、日本経済大学、九州共立大学、西南女学院大学、第一工科大学、熊本大学(順不同)となる。一覧にない場合は各大学の窓口で確認する。
選考区分は、受験する区分と教育実習の実施時期により、A・B・C・Dの4区分を設置。それぞれ特別面接の日程が異なり、区分A・Cは5月8日・9日・12日、区分B・Dは7月8日~11日に実施を予定している。
たとえば、「小学校教諭、中学校教諭」を志望している場合は、小・中学校教諭免許状に係る実習時期が2024年度の者が対象となる「区分A」、または実習時期が2025年度第1期の者が対象となる「区分B」で出願する。なお、大学連携特別選考の書類選考(4月上旬)で不合格となった場合は、一般選考の1次試験の受験は不要で、2次試験のみを受験する。
各試験の実施要項や出願手続きについての詳細は、福岡市教育委員会のWebサイトで確認できる。