先週(2025年1月20日~1月24日)公開された記事には、デジタル教科書導入へ、ChatGPTの共通テスト正答率9割超、年収600万円以下は東大の授業料全額免除などのニュースがあった。また、1月30日以降に開催されるイベントを8件紹介する。
教育ICT関連
葛飾区立東金町小学校、ICT活用の学校公開2/26
葛飾区立東金町小学校は2025年2月26日、学校公開「Open Day」を開催する。午前10時から午後4時までの間、同校の教員と児童の姿を広く公開し、教員不足や働き方改革に対する取組みを紹介する。
特別支援教育におけるICT活用の意義とは…Teacher's[Shift]
先生の働き方改革を応援するラジオ風YouTube番組「TDXラジオ」は、Teacher’s [Shift]~新しい学びと先生の働き方改革~第203回・204回の配信を2024年12月30日と1月20日に公開した。福島県立相馬支援学校の稲田健実先生をゲストに迎え、特別支援教育におけるICT活用の意義や教員のあり方について発信する。
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文部科学省関連
デジタル教科書を正式な教科書へ、扱い見直し検討…文科省
文部科学省は2025年1月21日、デジタル教科書の活用に向けた論点を示した。紙の教科書の「代替教材」という現行の扱いを見直し、デジタル教科書を「正式な教科書」として検討する方針を盛り込んだ。新しいデジタル教科書は、2030年度からの使用開始を想定している。
学力調査のCBT化、教師の期待と課題
新学社は、小中学校の教師を対象に「学力調査等のCBT化と学習の結果や履歴の可視化への期待」に関する調査を実施した。調査は2024年12月27日から2025年1月6日まで行われ、1,029人の教師が参加した。調査結果から、CBT(Computer Based Testing)の導入に対する教師の期待と課題が明らかになった。
デジタル教科書、選択制導入へ…文科相1/21会見
2025年1月21日、文部科学省で行われた記者会見において、あべ文部科学大臣はデジタル教科書の選択制導入に関する議論が進行中であることを明らかにした。中央教育審議会のワーキンググループで、デジタル教科書を正式な教科書として認め、紙とデジタルのどちらを使用するかを教育委員会が決定する選択制の導入に向けた論点が示される予定であるという。
SSH中間評価、仙台第一・加古川東ら7校が高評価獲得…文科省
文部科学省は2025年1月21日、2024年度に対象となるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校47校の中間評価を発表した。6段階中、もっとも高い評価は該当校なし。宮城県仙台第一高校や兵庫県立加古川東高校など7校が2番目に高い評価を得た。
DXハイスクール、2025年度の概要発表…約1,200校を支援
文部科学省は、令和7年度(2025年度)高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)の概要を発表した。補助額は、継続校が500万円(重点類型の場合700万円)、新規採択校が1,000万円(重点類型の場合1,200万円)。2025年度予算(案)として、新規に2億円を計上している。
学習コンテンツ充実・活用促進実践研究の公募…文科省
文部科学省は2025年1月20日、学びのDX推進に向けた学習コンテンツ充実・活用促進実践研究の公募について発表した。入札説明会を1月30日に実施。入札書の受領期限は2月13日正午、開札は3月6日午前11時。説明会参加にあたっては、事前登録が必須となる。
少子化支える私立大学等経営改革支援…文科省選定
文部科学省は2025年1月17日、2024年度(令和6年度)「少子化時代を支える新たな私立大学等の経営改革支援」の選定結果を発表した。戦略的経営改革支援「メニュー1」は新渡戸文化短大など45校、複数の大学等連携による経営改革支援「メニュー2」は4グループ(計13校)を選定した。
青少年体験活動推進「いーたいけんアワード」受賞企業決定
2025年1月17日、東京都で文部科学省が主催する「青少年の体験活動推進企業表彰」の最終審査が行われ、文部科学大臣賞と優秀賞の受賞企業が決定した。最優秀賞である文部科学大臣賞が大企業部門と中小企業部門からそれぞれ1件ずつ、優秀賞が大企業部門5件、中小企業部門3件の計8件が選ばれた。
日本語教員試験で採点ミス、再発防止策を発表
2025年1月17日、文部科学省は2024年12月8日に実施された日本語教員試験の再試験において、採点ミスがあったことを発表した。採点ミスは「応用II(読解)」の2つの設問で発生し、誤った正解表を用いて採点が行われた。今回、再採点が行われたが、合格者数に変更はないという。
共通テストの意義と今後の課題…文科相1/17会見
2025年1月17日、阪神淡路大震災から30年を迎えた。文部科学省のあべ大臣は記者会見で、震災によって多くの命が失われたことに哀悼の意を表し、震災の経験と教訓を継承し、防災・減災の取組みを強化する決意を新たにしたと述べた。また、同日には大学入試共通テストの意義と今後の課題についても言及した。
イベント関連
GIGAスクール構想セミナー、教育DX推進表彰3/14
2025年3月14日、東京都中央区銀座にある銀座ユニーク5丁目店で、ICT CONNECT21のGIGAスクール構想推進委員会が「GIGAスクール構想推進セミナー」を開催する。同セミナーは、GIGA端末の利活用と教育DXの底上げ、格差解消を目的とし、自治体間の有意義な情報交換の場を提供することを目指している。
NEXT GIGA時代の生成AI、教育データ活用1/30・31・2/4
2025年1月30日、31日、2月4日の3日程で「NEXT GIGA時代の生成AI・教育データの活用セミナー」がオンライン開催される。当日は未来教育デザインの平井聡一郎氏も登壇し、注目すべき補助事業について解説する。参加費無料、事前申込制。
生成AI活用事例を紹介「Microsoft Education EXPO」2/13
日本マイクロソフトは2025年2月13日、オンラインで「Microsoft Education EXPO 2025」を開催する。教育委員会や学校の教員を対象に、生成AIや次世代校務を含む先進的な取組みについての事例を紹介する。文部科学省が示すGIGAスクール構想第2期のKPIに基づき、ICT活用の向上を目指す。
中高生が審判「LEARN with Porsche教育探究会議」2/16
東京大学先端科学技術研究センター「個別最適な学び研究」寄付研究部門が運営する「LEARN」とポルシェジャパンは2025年2月16日、東京大学安田講堂にて「LEARN with Porsche 教育探究会議」を開催する。「今の教育、これでいいのか?」をテーマに、中高生が自らの体験をも…
【2/19 Zoom】実践例を紹介「自ら学ぶ生徒を育てる英語の授業とは? ~従来の指導・評価×AIツール~」
リシードは、日本で「TOEIC Program」を提供する国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)と共同で2025年2月19日に、ウェビナー「自ら学ぶ生徒を育てる英語の授業とは? ~従来の指導・評価×AIツール~」を開催する。
生成AI活用法と文科省ガイドライン解説1/31
東京大学吉田塁研究室は、教育における生成AIの活用に関連する最新情報の提供と、2024年12月に文部科学省から公表された「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver.2.0)」の理解を深めることを目的としたオンラインイベント「生成AIの最新情報の提供と文部科学省のガイドライン紹介」をYouTube Liveにて2025年1月31日に開催する。参加は無料で、事前申込は不要。
子供参加の現状と課題を学ぶ勉強会2/4
2025年2月4日にオンラインで「子供参加の現状と課題を学ぶ勉強会」が開催され、子供基本法施行からの取組みや今後の課題を学ぶ。参加は無料で、100名限定。
日本語教師養成協議会、全国8大学が参加2/10
2025年2月10日に東京都で日本語教師養成の全国協議会が開催され、8大学が参加して意見交換を行う予定。参加申込みは1月31日まで。
その他
【共通テスト2025】ChatGPTの正答率9割超…ついに東大合格レベルに
ChatGPTに2025年度大学入学共通テストを解かせたところ、正答率が9割を超えたことが、AI導入コンサルティングなどを手掛けるLifePromptの取組みで明らかになった。前年度より24.4ポイントも正答率が向上しており、生成AIの進歩を感じる結果となった。
【共通テスト2025】1/22午後公開「インターネット選太君」合格可能性を即判定
2025年1月22日午後、自己採点結果から2次試験出願・私大合格判定シミュレーションが可能な「インターネット選太君」が駿台のWebサイトで公開予定だ。利用はスマートフォン・パソコンなどから。
LCA国際小学校の「自分らしく幸せに生きる力」を育むバイリンガル教育
グローバルな視野を取り入れた教育熱が高まりを見せている今、日本人としてのアイデンティティの確立と英語力の両輪を実現する小学校がある。その教育理念やビジョンについて、LCA国際小学校の創設者・山口紀生学園長に話を聞いた。
【医学部入試2025】偏差値30台から医学部に…京都医塾が明かす、逆転合格の秘訣
2025年度の医学部入試が始まった。1985年の創立以来、40年近くにわたって全国から集まる医学部受験生を指導してきた京都医塾。塾長の清家二郎氏に、これまで多くの受験生を合格に導いた実績や知見をもとに、最新の動向や低偏差値からも合格させるサポートの秘訣について聞いた。
東大、授業料免除制度を拡充…年収600万円以下は全額免除
東京大学は2025年1月17日、2025年度から授業料免除制度を拡充することを発表した。新たな制度では、世帯年収600万円以下の学生は授業料が全額免除される。また、世帯年収900万円以下の地方出身学生には授業料の4分の1が免除される。この改定は、改定後の授業料が適用される学生(留学生を除く)が対象となる。
2025年お年玉付き年賀はがき、当選番号発表
日本郵便は2025年1月20日、2025年(令和7年)用お年玉付き年賀はがきと切手の当選番号を発表した。100万本に1本となる1等は現金30万円など3種、日本国際博覧会寄付金付の年賀はがき限定の特別賞には大阪・関西万博ペアチケットを10万本に3本用意している。
【医学部受験2025】選び方次第で合格率ゼロに…共通テスト後の出願校選び8つのカギ
国公立医学部を目指す場合、出願校の選び方次第で合格率が大きく変わる。数多くの医学部進学者を輩出している医学部専門予備校エースアカデミーの代表・高梨裕介氏に話を聞いた。