With The Worldとブリタニカ・ジャパンは協業し、教科等横断的な学習を多くの学校に提供することを目指す。生徒が将来活躍するために必要な能力・スキルを育成するため、質の高いデジタル教材を活用した授業モデルを提案する。世界67か国約500校と連携し、国際交流授業を提供するWith The Worldと、250年の歴史をもつブリタニカが協働することで、効果的で実現可能な授業モデルを構築する。
現代社会は、さまざまな社会課題が浮き彫りになり、解決が急がれている。さらに、テクノロジーの発展が加速度的に進む中、子供たちには変化の激しい社会で豊かに生きていくための能力・スキルが求められている。学校現場では、知識伝達型の授業から、問題解決力や柔軟性、協働性、コミュニケーション力を育てる学習者主体の授業への変革が求められている。教科等横断型学習は、従来の教科の枠組みを超え、多様な分野からの知識を応用して学ぶことで、実社会で応用できる能力・スキルの育成につながると注目されている。
しかし、教科等横断型学習の重要性が唱えられる一方で、教職員の負担やリソース、時間の限度などから、実際に教育現場に導入するのは難しいという現状もある。With The Worldとブリタニカが協業して作り出す授業モデルは、これらの障壁を取り除き、信頼度の高い教材と授業サポートで生徒の力を育てることを目指す。
ブリタニカのデジタル百科事典「ブリタニカ・スクール」は、世界各国の多様な分野の最先端情報を一度に提供できる信頼性の高い教材である。インターネットを使用して調べ学習を行うよりも、生徒が最短距離で正確かつ幅広い情報にたどり着ける。また、With The Worldは、世界67か国約500校の提携校とのつながりや、全国の教育機関での国際交流授業の運営経験を生かし、交流校の選定や授業の企画、運営などをサポートする。
教科等横断型の国際交流プログラムは、3月に実施される予定である。このプログラムでは、身の回りの「課題」について理解を深め、世界の生徒と意見交換することで、自身が興味のあるテーマを見つけることを目指す。Day1では「ブリタニカ・スクール」を使用して調べ学習を行い、Day2では国際交流を通じてプレゼンテーションやディスカッションを行う。
With The Worldは、世界中に持続的な教育環境を届けることを目指し、経済格差やさまざまなバックグラウンドによらず、国際交流ができる教育環境を創ることを目標としている。文部科学省が推進するGIGAスクール構想によって整ったICT環境を活用し、オンライン国際交流や海外教育旅行などのサービスを提供している。終了後のアンケートでは、9割以上が「実際に交流した人たちのもとへ訪れたい」と答えており、新しい国際教育の創造に貢献している。