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生徒の強みを生かす特別支援教育…iTeachers TV

 iTeachers TVは2024年9月25日、福島県立相馬支援学校の稲田健実先生による教育ICT実践プレゼンテーション「強みを活かす」を公開した。特別支援教育の視点から、生徒の強みを生かす価値や、強みを生かしながらICTを使う大切さを紹介する。

事例 ICT活用
iTeachers TV「強みを活かす」
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 iTeachers TVは2024年9月25日、福島県立相馬支援学校の稲田健実先生による教育ICT実践プレゼンテーション「強みを活かす」を公開した。特別支援教育の視点から、生徒の強みを生かす価値や、強みを生かしながらICTを使う大切さを紹介する。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で取り上げる。

 今回のゲストは、福島県立相馬支援学校の稲田健実先生。「強みを活かす」と題して、9月18日に前編(Vol.424)、9月25日に後編(Vol.425)を公開した。

 稲田先生は、1990年度に福島県の公立学校教員となる。中学校・高等学校で講師、実習助手、特別支援学校で実習助手として勤務。1997年度より教諭となり、福島県立会津養護学校、福島県立いわき養護学校、福島県立平支援学校を経て、2023年度より現職。特別支援教育におけるICT利活用、AT利活用の研究実践を進めている。Apple Distinguished Educator Class of 2013。

 前編では、障害者の権利に関する条約「第二条 定義」を踏まえて、一般的な「合理的配慮」を求める際の基本の流れを解説。第一歩である「本人(または代理人)が配慮を申し出る」ために何が必要なのか、ICIDH(国際障害分類)からICF(国際生活機能分類)への流れを紐解きながら、自分自身の強みを知り、強みを生かしながらICTを使うことや、強みを生かすことの大切さなどを伝える。

 後編では、自分の強みを生かしてWell-beingを実現した生徒の例を紹介する。もともとイラストが得意だった生徒が物語の内容を伝える際、従来の文章ではなくiPadとApplePencilを使って表現した事例などから、Outputの重要性を説明。在学中に自分の強みを理解し、それを生かすことによって自信をもち、卒業後は強みを生かせるアート系の事業所に就労した生徒の実例を語る。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では玉川大学の小酒井正和先生による「授業で使える!ツール活用講座」、後編では株式会社Tooの鈴木耀介さんによる「まなび応援!Apple専用分割プログラム(残価設定プラン)」を紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴できる。毎週水曜日の夜に「iTeachersTV~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに425回の番組を配信しており、過去の番組も視聴できる。

◆iTeachers TV【Vol.424】福島県立相馬支援学校の稲田健実先生
「強みを活かす」前編

◆iTeachers TV【Vol.425】福島県立相馬支援学校の稲田健実先生
「強みを活かす」後編

《奥山直美》

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