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東京都、フリースクール事業者・利用者へ助成…申請7月スタート

 東京都は2024年6月14日、都内のフリースクールとその利用者向けの補助事業を開始したと発表した。フリースクール事業者の人件費や施設の安全対策に係る経費などを支援するとともに、利用する保護者に対し、月額最大2万円を支給する。事業者説明会は6月21日・22日に開催する。

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東京都フリースクール等支援事業(事業者向け)
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 東京都は2024年6月14日、都内のフリースクールとその利用者向けの補助事業を開始したと発表した。フリースクール事業者の人件費や施設の安全対策に係る経費などを支援するとともに、利用する保護者に対し、月額最大2万円を支給する。事業者説明会は6月21日・22日に開催する。

 不登校の子供の学習活動、教育相談、体験活動などの場を提供する民間の施設「フリースクール」は、学校教育法で認められた学校ではないため、利用には利用料がかかる。今回、東京都は学校生活になじめず生きづらさを抱える子供が、自分らしくありのままで成長できるよう後押しするため、施設と利用者の両方への補助事業をスタートする。

 利用者向けは、東京都が定める要件を満たす不登校支援を主たる目的としている通所型施設を利用する、都内在住の不登校の小・中学生の保護者が対象。小・中学生1人につき、フリースクール等の利用料を月額最大2万円支給する。ただし入会金・施設維持費・教材費などの経費は対象外。申請受付は、2024年7月8日から2025年2月28日(消印有効)まで。受付期間内に必要書類をオンラインまたは郵送で提出する。なお、受給には利用状況報告が必要で、審査の結果、受給できない場合もある。

 一方、事業者向けは、不登校の児童生徒(小・中学生)に対する支援を主たる目的として活動し、2024年4月1日時点で、都内で1年以上の活動実績がある通所型施設が対象。通所する子供ひとりひとりの状況を把握し、保護者や在籍校と連携しながら、支援の方向性などを記載する「サポートプラン」の作成が条件。そのほか東京都が定める要件を満たしている必要がある。

 補助対象期間は2024年10月1日から2025年3月末日で、人件費および施設の安全対策、子供の体験活動、スタッフの資質向上などの経費を補助する。人件費は、常勤職員が補助率4分の3(小規模施設は特例措置あり)、補助限度額150万円。非常勤職員が補助率4分の3で補助限度額75万円。そのほか経費は、補助率2分の1(項目ごとに適用要件あり)。

 事業者の補助金申請には、「エントリー」と「基礎講習」の受講が必須。エントリー期間は2024年6月24日~7月16日。基礎講習(会場受講のみ)は7月20日・21日・27日のいずれか1日(3時間程度)を必ず受講する。各日、同内容。補助金申請期間は7月22日~8月26日(消印有効)。なお、基礎講習では、子供の学びの場・居場所の運営や、安全に関する基礎知識、サポートプランの理解促進などについて講義予定。

 施設運営事業者向け事業説明会は、第1回を6月21日にPASONA SQUARE(港区南青山)、第2回を6月22日に御茶ノ水トライエッジカンファレンス(千代田区神田駿河台)にて開催する。申込みはWebサイトで受け付けている。

◆事業説明会
対象:都内フリースクール施設運営事業者
申込方法:Webサイトより申し込む
【第1回】
日時:2024年6月21日(金)19:30~20:30(19:00開場)
会場:PASONA SQUARE 16F(港区南青山3-1-30)
【第2回】
日時:2024年6月22日(土)14:00~15:00(13:30開場)
会場:御茶ノ水トライエッジカンファレンス(千代田区神田駿河台4-2-5 御茶ノ水NKビル(トライエッジ御茶ノ水)11階)

《川端珠紀》

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