LINEみらい財団は2024年3月27日、GIGAスクール構想下における活用型情報モラル教材「GIGAワークブック」の2024年度版の提供を開始した。2024年度版は、新たに「生成AIの活用」や「情報防災教育」などのコンテンツを追加。申込みのあった全国の学校を対象に、無償で提供する。
GIGAワークブックは、学校における1人1台端末環境での「情報モラル」と「情報活用」の育成・向上を図ることを目的に、静岡大学教育学部・塩田真吾准教授と共同開発した活用型情報モラル教材。2022年度の開発・公開以降、アップデートしながら全国の学校や自治体へ提供している。
今回発表した2024年度版では、探究的な学びのための「活用スキル」に関する24のコンテンツと、「生成AI」などの新しい情報技術と上手に付き合う力を育てるコンテンツ、LINEみらい財団が以前より提供していた「情報防災教育」「金融・情報リテラシー教育」「SNSにおける青少年の性被害等防止を目的とした教材」を統合した情報モラルに関するコンテンツを新たに追加した。
加えて、2024年度版は学年に応じて選べるよう「ビギナー」「スタンダード」「アドバンスド」の3段階の内容を用意。小学校から高校まで幅広く対応した内容で、情報社会で直面する多様な問題に対して児童生徒たちが主体的に考える力を育むきっかけを提供する。
GIGAワークブックを希望する際は、LINEみらい財団のWebサイト内、申込フォームから申し込むこと。申込後、教材ダウンロード用の情報が送られる。ダウンロード期限は申込日から1週間以内。
なお、LINEみらい財団のYouTube公式チャンネルでは、2024年度版の詳細な内容や活用事例について、3月に実施した説明会のアーカイブ動画を見ることができる。
GIGAワークブックは、各自治体独自の情報モラル育成目標などを盛り込んだ自治体オリジナル版の導入が可能。2024年3月現在、東京都、長野県、兵庫県、福岡県、神奈川県鎌倉市、静岡県静岡市、京都府舞鶴市、香川県高松市など多くの自治体がオリジナル版を導入しており、これまで、汎用版、自治体オリジナル版あわせて14都県71自治体で公式な教材として採用されている。