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文科省「データサイエンティスト育成事業」北大が最高評価

 文部科学省は2024年3月21日、補助期間が終了した「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」の事後評価結果を公表した。北海道大学が最高評価となるS評価を獲得。積極的に取組みを拡大し、受講者数などの数値目標で当初計画を大幅に上回った点が高く評価された。

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北海道大学「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」事後評価結果
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  • 横浜市立大学「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」事後評価結果

 文部科学省は2024年3月21日、補助期間が終了した「超スマート社会の実現に向けたデータサイエンティスト育成事業」の事後評価結果を公表した。北海道大学が最高評価となるS評価を獲得。積極的に取組みを拡大し、受講者数などの数値目標で当初計画を大幅に上回った点が高く評価された。

 同事業は、産学官による実践的な教育ネットワークを構築し、文系理系を問わずさまざまな分野へデータサイエンスの応用展開を図り、それぞれの分野でデータから価値を創出し、ビジネス課題や社会課題に答えを出す人材、いわゆるデータサイエンティストを育成する取組み。文部科学省は2018年度に5件の先駆的な取組みを採択しており、今回、事業の補助期間が終了したことから事後評価を実施した。

 評価の対象・時期は、事業開始から2023年3月末日までの実施状況。外部有識者・専門家からなる委員会において「書面評価」、必要に応じて「面接調査」を実施して決定した。評価は、S評価「当初の目標以上」、A評価「当初の目標通り」、B評価「不十分」、C評価「効果・成果得られず」の4段階。

 北海道大学は、「産・官・学・地域連携型のデータサイエンティスト育成事業~実社会のデータに基づく課題解決が養成する実践的な展開力~」に取り組み、S評価を獲得。優れた取組状況であり、事業目的は十分に達成されたとともに、想定以上の成果が得られたと判断された。

 評価コメントでは、「数理・データサイエンス教育研究センターによる運営体制が盤石であり、プラットフォームを活用した効率的なプログラム展開が優れている」などと評価。当初計画にとらわれず積極的に取組みを拡大し、受講者数などの数値目標で当初計画を大幅に上回った点が高く評価された。

 名古屋大学、大阪大学、九州大学、横浜市立大学はA評価を獲得。計画どおり事業目的を達成することができたと判断された。

 文部科学省のWebサイトでは、各大学ごとの事後評価結果、委員会による評価コメントなどをPDFファイルに取りまとめ公表している。

《川端珠紀》

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