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学力向上へ基盤づくり、成果報告書を公開…文科省

 文部科学省は2024年3月6日、「学力向上のための基盤づくりに関する普及・促進事業」について、成果報告書「学力向上のための基盤づくり~その考え方と実践例~」を公開した。多くの学校関係者が取り組む「学力向上」の基盤をテーマとして、実践団体の成果や課題、実践上のポイント、意義などをまとめている。

教育行政 文部科学省
学力向上のための基盤づくりに関する普及・促進事業成果報告書「学力向上のための基盤づくり~その考え方と実践例~」(表紙)
  • 学力向上のための基盤づくりに関する普及・促進事業成果報告書「学力向上のための基盤づくり~その考え方と実践例~」(表紙)
  • 学力向上のための基盤づくりに関する普及・促進事業成果報告書「学力向上のための基盤づくり~その考え方と実践例~」(目次)

 文部科学省は2024年3月6日、「学力向上のための基盤づくりに関する普及・促進事業」について、成果報告書「学力向上のための基盤づくり~その考え方と実践例~」を公開した。多くの学校関係者が取り組む「学力向上」の基盤をテーマとして、実践団体の成果や課題、実践上のポイント、意義などをまとめている。

 文部科学省は、2019年度から2022年度の4年間、「学力向上のための基盤づくりに関する調査研究」を実施。実践団体の取組みを通して得られた成果や課題をまとめ、その意義について専門的な分析を加え、各学校や教育委員会が参考にしやすいよう成果報告書として整理した。

 成果報告書「学力向上のための基盤づくり~その考え方と実践例~」は、2部構成。第1部は「学力向上のための基盤づくりに関する調査研究事業から得られた研究知見と今後の展望」と題し、実践団体の取組みや成果を取り上げながら、「学力向上の基盤とは何か」「学力向上の基盤の形成のためにどのような取組みが必要か」などの視点から整理している。

 第2部では、実践団体である横浜市教育委員会、福津市教育委員会、大阪府教育委員会、山口県教育委員会、愛媛大学、佐賀大学の調査研究報告を紹介。実践内容や実践上のポイント、データ分析に基づく効果検証などをまとめており、さらに詳しい内容を知りたい人のため、研究報告書を閲覧できる二次元コードも記載している。

 成果報告書について、文部科学省は「従来の多くの実践研究においては、科学的方法論や定量的または定性的な指標等をともなった検討・分析が十分なされてこなかったという問題点を克服するための示唆となっている」と説明。事業で得られた研究知見について、学校や教育委員会の学力向上の取組みの一助にしてほしいとしている。

《奥山直美》

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