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鳥取県の特別支援学校、ICT教材「すらら」導入

 鳥取県の特別支援学校でICT教材「すらら」が導入される。児童生徒ひとりひとりの障害の状態や発達段階に応じてICTを活用することで、インクルーシブ教育の実現にチャレンジするという。

教材・サービス 授業
インクルーシブ的発想を取り入れた、数的概念を把握するためのレクチャー画面
  • インクルーシブ的発想を取り入れた、数的概念を把握するためのレクチャー画面
  • すららネット 代表取締役 湯野川孝彦氏

 鳥取県の特別支援学校でICT教材「すらら」が導入される。児童生徒ひとりひとりの障害の状態や発達段階に応じてICTを活用することで、インクルーシブ教育の実現にチャレンジするという。

 ICT教材「すらら」は、学習塾から公立私立の小中高校、高等教育機関、自宅学習など、ワンサービスでマルチチャネルの展開をしている。小学校から高校までの国語、算数・数学、英語、理科、社会の5教科の学習を、先生役のアニメーションキャラクターと一緒に、ひとりひとりの理解度にあわせて進めることができるアダプティブなICT教材。レクチャー機能、ドリル機能、テスト機能により、ひとりひとりの学力に応じて理解、定着、活用のサイクルを繰り返し、学習内容の理解と定着をワンストップで実現する。

 「すらら」の低学年向けコンテンツでは、発達にデコボコがある発達障害児の認知特性にも対応できよう、インクルーシブ的発想を取り入れたレクチャー機能の開発を行っているため、誰でもどこでも「わかる」「できる」「楽しい」を実感しながら学習を進められるのが特長だという。そのため、障害や発達に特性のある児童生徒の自宅学習、サポート施設の放課後等デイサービスでの「すらら」の利用が年々増加しているという。

 鳥取県教育委員会では、もともと不登校児童生徒の学習支援のために「すらら」が導入されていた。その後、公立の小中学校にも導入され、県内の6自治体の児童生徒がすららネットのICT教材を活用している。県内でのすららネットのICT教材の活用が広がる中、病弱特別支援学校での「すらら」導入を検討していくうちに、ほかの障害種の特別支援学校でもどのように活用できるかを実践することになったとしている。

 すららネット代表取締役の湯野川孝彦氏は「今回、児童生徒ひとりひとりの障害の状態や発達段階に応じたICTの有効な活用方法を現場の先生方と検討しながら見いだしていき、全国へ広めていきたいと思います」とコメントしている。

《いろは》

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