早稲田大学は、2024年度秋学期より、東京女子大学の学生向けにデータ科学教育プログラムの提供を開始した。早稲田大学が構築したプラットフォーム(LMS)上でフルオンデマンドの教育コンテンツを提供することで、時間・場所・デバイスを選ばず、データ科学を学ぶことが可能となる。オフィスアワーを活用し、早稲田大学の学生アシスタント(LA)がオンラインで学習サポートも行う。
早稲田大学と東京女子大学は、2023年3月に学術交流協定を締結し、その後、2023年12月に業務委託契約を結んだ。これに基づき、早稲田大学データ科学センターと東京女子大学AI・データサイエンス教育研究センターが連携し、データ科学教育プログラムを提供することとなった。
このプログラムは、早稲田大学で全学生向けに提供してきたデータ科学教育のノウハウを活用し、東京女子大学の学生に「理論」と「スキル」「データ科学を専門に結びつける能力」を身に付けるカリキュラムを展開する。履修し、所定の基準を満たした学生には、東京女子大学の単位修得に加え、早稲田大学より「早稲田大学データ科学オープン認定制度」に基づく認定証明書が発行される。
提供プログラムの名称は「早稲田大学データ科学教育プログラム」であり、2024年度秋学期から提供が開始されている。プログラムの内容は、早稲田大学の専任教員が開発した独自のデータ科学教育コンテンツを含み、フルオンデマンドで提供される。これにより、学生は自身のペースで学習を進めることができる。
また、早稲田大学が構築したLearning Management System(LMS)「Waseda Moodle for Recurrent Education」(W-MoRE)を活用し、教育コンテンツを提供することで、東京女子大学の学生も時間・場所・デバイスの制約を受けずに学習を進めることができる。さらに、東京女子大学の担当教員による対面での履修相談に加え、オフィスアワーを活用し、バーチャルオフィスシステム上で早稲田大学のデータ科学LAの学習サポートを受けることができる。
早稲田大学データ科学センター所長の松嶋敏泰氏は、「東京女子大学と早稲田大学の関係教職員の皆様のご尽力により、本連携が順調に進捗し、早速、成果が出ていることに改めて感謝申し上げます」と述べている。また、東京女子大学AI・データサイエンス教育研究センター長の竹内敦司氏も、「この教育プログラムはフルオンデマンド科目として実施されており、両大学間での移動時間を気にすることなく、自らのペースに合わせて学びを進めることができます」とコメントしている。
この取組みにより、早稲田大学と東京女子大学が連携し、大学の垣根を超えたデータ活用人材の育成を推進していく。