教育AI活用協会とInterop Tokyo実行委員会は、2025年6月11日~13日に「教育AIサミット 2025」を開催する。同日に幕張メッセで行われる「Interop Tokyo 2025」の特別企画として実施するもの。参加費は無料。
生成AIは、教育の現場において効率化や創造性向上の可能性を秘めた注目の技術だ。2025年度までに生成AIを校務で活用する学校の割合を50%にするという政府目標*1が掲げられているが、実際に校務で生成AIを活用する学校の割合は2023年末時点で0.3%程度*2にとどまっており、目標との大きな乖離がある。文部科学省はこの状況を打破すべく、2024年12月26日に「初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン ver.2」を公表したが、いまだ多くの課題が残されている。 *1 2023年12月20日デジタル行財政改革会議(第3回) *2 文部科学省が2023年12月27日に公表した調査結果より
教育現場への生成AIの普及がなかなか進まない理由の1つとして考えられるのが、教育の分野において、生成AIの可能性と限界が正しく理解されていないという点だ。そこには、漠然とした恐れから活用に踏み切れない現実があると思われるが、一方で、生成AIを正しく理解さえすれば、誰もがその恩恵を享受できるということでもある。
本イベントでは、教育現場での生成AIの導入における最新事例や具体的な活用法をセミナーや展示を通して紹介。2024年の開催時は2,000名以上の教育関係者が来場し、多くの実りある議論が展開された。今年のサミットは特別協力として生成AI協会も加わり、規模・コンテンツもさらに拡充。生成AIが教育現場にもたらす変革の可能性を深掘りする。
会期初日に行われる基調講演には、実用英語推進機構代表理事の安河内哲也氏が登壇し、「文系人材のためのAIフル活用仕事術」をテーマに、仕事や趣味、発信活動においてどのようにAIを使用し、3倍速で仕事を進めているのかを具体的に紹介する。このほか、各日にセミナーの開催が予定されている。
「教育AIサミット」開催概要
会期:2025年6月11日(水)~13日(金)
会場:幕張メッセ(Interop Tokyo 2025内 特別展示エリア)
主催:Interop Tokyo実行委員会、教育AI活用協会
【基調講演】文系人材のためのAIフル活用仕事術
日時:6月12日(木)9:30~10:10
登壇者:実用英語推進機構代表理事 安河内哲也氏
【展示会場内セミナー】
・未来の学びを共創──AI×教育の産官学民プラットフォーム、AIUEOプロジェクトとは
日時:6月11日(水)10:30~11:10
・生成AIで教育はどう変わるか(仮)
日時:6月11日(水)17:00~17:40
・学校も社会人も視界を開く~探究的な学び最先端
日時:6月12日(木)10:30~11:10
登壇者:知窓学舎塾長/多摩大学大学院客員教授 矢萩邦彦氏、オシンテック代表取締役/神戸情報大学院大学客員教授 小田真人氏
・生成AIの進化が「探究」の風景を変える
日時:6月12日(木)17:00~17:40
登壇者:神戸情報大学院大学学長 炭谷俊樹氏、学びの道教育研究所代表/元慶應義塾大学SFC研究員・鈴木寛研究会 池田哲哉氏
・教育現場から見た生成AI活用のリアル
日時:6月13日(金)10:30~11:10
登壇者:札幌国際大学准教授 安井政樹氏