文部科学省は2023年8月23日、2023年度(令和5年度)学校基本調査の速報値を公表した。特別支援学校に通う児童生徒は15万1,358人で、過去最多であることが明らかになった。一方、小学校と中学校の在学者数は過去最少となった。
学校基本調査は、学校教育行政に必要な学校に関する基本的事項を明らかにするため、文部科学省が1948年より毎年実施している。2023年度は、2023年5月1日現在の学校数や学級数、学校種ごとの在学者数・教職員数を調査した。調査対象は、幼稚園、幼保連携型認定こども園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校、各種学校、市町村教育委員会。
在学者数は、幼保連携型認定こども園が84万3,261人(前年度比2万1,850人増)、義務教育学校が7万6,045人(前年度比8,246人増)、中等教育学校が3万3,817人(前年度比450人増)、特別支援学校が15万1,358人(前年度比2,723増)で、それぞれ過去最多となった。一方、小学校は604万9,503人(前年度比10万1,802人減)、中学校は317万7,547人(前年度比2万7,673人減)で、いずれも過去最少。幼稚園は84万1,795人(前年度比8万1,500人減)、高等学校は291万8,486人(前年度比3万8,414人減)だった。
大学全体の在学者数は294万5,807人(前年度比1万5,027人増)。このうち、学部は過去最多の263万3,010人(前年度比794人増)、大学院は26万6,011人(前年度比4,229人増)。大学学部の女子学生は過去最多の120万4,368人(前年度比3,376人増)で、学部学生に占める女子学生の割合は過去最高の45.7%(前年度比0.1ポイント増)となった。
教員全体に占める女性の割合は、中学校44.6%(前年度比0.3ポイント増)、義務教育学校54.2%(前年度比0.6ポイント増)、高等学校33.4%(前年度比0.3ポイント増)、中等教育学校35.7%(前年度比1.1ポイント増)、特別支援学校62.8%(前年度比0.2ポイント増)、大学27.2%(前年度比0.5ポイント増)で、それぞれ過去最高となった。このほか、幼稚園93.4%(前年度と同じ)、幼保連携型認定こども園94.7%(前年度比0.1ポイント減)、小学校62.6%(前年度比0.2ポイント増)。
なお、すべての項目の集計結果は、12月に確定値として公表予定。