文部科学省は2023年8月4日、公立中学校・高校などを対象として「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」に示されたパイロット的な取組みを進める生成AIパイロット校を公募することを発表した。申請締切は8月31日午後5時必着。
リーディングDXスクールは、GIGA端末の標準仕様に含まれている汎用的なソフトウェアとクラウド環境を十全に活用し、児童生徒の情報活用能力の育成を図りつつ、個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実や校務DXを行い、全国に好事例を展開するための事業。全国の指定校数は7月28日時点で200校以上にのぼる。
今回、生成AIが急速に普及する中、同事業において「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」に示されたパイロット的な取組みとして、生徒への学びや校務に生成AIを活用し、「効果的な教育実践の創出」を図ることで、今後のさらなる議論に資するよう知見の蓄積を進める。
公募対象は、公立の中学校・高校などで、リーディングDXスクール事業指定校と新規希望校を、それぞれ20か所程度。既存の指定校のうち小学校段階においては、ガイドラインの趣旨を踏まえて、情報モラル教育の観点などの限定的な取組みを希望する場合のみ対象とする。
いずれも事業の申請は、自治体（教育委員会）が行う。事業申請書の提出は8月31日午後5時必着。内田洋行 教育総合研究所内リーディングDXスクール事業事務局で受け付ける（8月11日～16日は夏季休業）。審査は9月上旬、指定校の決定通知は9月中、契約締結は9月以降を予定している。
公募要領と事業申請書は、文部科学省のWebサイトからダウンロードできる。
◆生成AIパイロット校公募
対象：公立の中学校・高校など（リーディングDXスクール指定校、新規希望校）
申請締切：2023年8月31日（木）17:00必着
※8月11日（金）～16日（水）は事務局が夏季休業のため受付しない
申請方法：メールで提出
