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神戸情報大学院大とSOLIZE、高校生向けメタバース・VR教材を共同研究へ

 神戸情報大学院大学とSOLIZEは2023年5月31日、メタバース・VRを活用した高校生向けの探究学習教材の共同研究を開始することを発表した。炭谷俊樹学長監修のもと教材開発を行い、2023年度内に大阪府内の高校で教材を活用し、高校生のVR体験授業を実現する予定だという。

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 神戸情報大学院大学とSOLIZEは2023年5月31日、メタバース・VRを活用した高校生向けの探究学習教材の共同研究を開始することを発表した。炭谷俊樹学長監修のもと教材開発を行い、2023年度内に大阪府内の高校で教材を活用し、高校生のVR体験授業を実現する予定だという。

 高校における「総合的な探究の時間」では、2022年度からの新学習指導要領で「課題の設定→情報の収集→整理・分析→まとめ・表現」の探究のプロセスで自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、より良く問題を解決する資質や能力を育てることを目的としている。

 神戸情報大学院大学は、世界的コンサルティングファーム「マッキンゼー・アンド・カンパニー」出身の炭谷俊樹学長が指導する独自の課題解決手法である「探究実践」を軸に、日本人学生のみならず、国外からも過去80か国以上の留学生を受け入れ、世界のIT業界や国際機関と連携。ICTを武器に課題解決や価値創造を実践する学生を送り出してきたという。

 一方、SOLIZEは2021年からXR技術を活用した教育学習向けサービスを開始。VR(Virtual Reality)空間で、利用者の興味関心・好奇心を引き出す学習コンテンツを提供する教育向けXRプラットフォーム「SADOKU」を提供。学びの興味関心から、主体的な学びへの行動変容を促す学び方の提供を目指し、探究のプロセス「課題の設定(体験活動等を通して、課題を設定し課題意識をもつ)」における体験活動に着目し、XR技術を活用した教材の開発に取り組んでいる。

 神戸情報大学院大学とSOLIZEは、「未来の先生フォーラム2022」でのSOLIZEによる探究学習に関する講演をきっかけに、協働についての検討を進めてきたという。そして今回、メタバース・VRを活用した高校生向け探究学習教材の共同研究契約を締結した。

 SOLIZEのエンジニア育成で培ったノウハウや3Dデータ活用技術と、神戸情報大学院大学の学生と教員で構成するプロジェクトメンバーによる「探究実践」を用いた研究活動「ICTを活用したメタバース空間でのコミュニティづくりの教育コンテンツの開発」を掛け合わせることで、高校生たちの成長を育む教材の開発を目指すとしている。

 2023年7月ごろから大阪府内の高等学校における公民科の「総合的な探究の時間」で、開発した教材を実際に授業で活用し始め、10月中旬ごろに高校生が制作した成果物としての3Dモデリングを高校生自身がVRにて体験する授業を実現する予定。

《いろは》

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