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神山まるごと高専、学生と教員にChatGPT有償ライセンス付与

 神山まるごと高専は2023年5月1日、ChatGPTの有償ライセンス「ChatGPT Plus」を全学生と教員に付与すると発表した。今後、ChatGPTを通して学習の効率化を図り、学生・教員が生成系AIを使いこなす体験をいち早くから積むことを目指すとしている。

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学生・スタッフにChatGPTの有償ライセンスを付与
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 神山まるごと高専は2023年5月1日、ChatGPTの有償ライセンス「ChatGPT Plus」を全学生と教員に付与すると発表した。今後、ChatGPTを通して学習の効率化を図り、学生・教員が生成系AIを使いこなす体験をいち早くから積むことを目指すとしている。

 神山まるごと高専は、「モノをつくる力で、コトを起こす」をミッションに掲げ、2023年4月に開校した5年制の私立高等専門学校。今回、ChatGPTの有償ライセンス「ChatGPT Plus」(月額20ドル/1人)を全学生44人と教員に付与することを発表した。

 ChatGPTは、OpenAI社が提供する自然言語処理AI。従来型のチャットボットと異なり、自然な対話ができ、AIに相談しながら調べ物やアイデアの取りまとめ等を行うことができる。また、APIが公開されており、音声認識APIや表計算ソフト等の業務アプリケーションと組みあわせることで、さまざまな作業を自動化・効率化できるとされている。

 神山まるごと高専では、すでに授業「ITブートキャンプ」内でChatGPTの利用を開始している。現在、ChatGPTをはじめとする生成系AIの進化や活用方法の発展は目を見張るものがあり、AI技術に慣れ親しみ、本質を理解したうえで使いこなす必要があるとの考えから、有償ライセンス「ChatGPT Plus」の付与を決めた。日常の学習活動をはじめ、学校における課題レポート等でもChatGPTの利用を認める。

 ChatGPTの活用で得られる具体的なメリットの例として、学生向けには「学習の効率化」「最新テクノロジーに触れ、モノをつくるアイデアの可能性を広げる」、教員向けには「教育の質向上」「自己学習支援」をあげている。また、学生や教員が利用する中で、新たな利用方法の発見や、ChatGPTそのものの開発から得られる新しい機能方法の提供も歓迎するとしている。

 一方、ChatGPTの教育における活用には、「議論が多く残っている」とも指摘。ChatGPTの利用に際する留意点として「個人情報・機密情報を入力しない」「不正確な情報が出てくることを把握し、鵜呑みにしない」「利用規約に注視する」をあげ、利用者に留意点を啓発するとともに、留意点自体も技術の進歩にあわせてアップデートを行うという。

《奥山直美》

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