ソニーマーケティングは2022年11月17日、法人向けブラビア（業務用ディスプレイ・テレビ）と文教向けのデジタルソリューションを連携した新たな取組みとして、「がっこう連絡帳カレンダー」等の文教向けソリューション拡充を公表した。
教師や保護者との円滑なコミュニケーションと情報共有を実現するニーズが高まっている。ソニーマーケティングは、児童生徒のひとりひとりに細やかなコミュニケーションが可能な授業の実施、校務の効率化や工数削減による教師の働き方の改革、校庭や体育館に児童や生徒が集まらなくても校内配信を活用して行うイベント等、現代にあった教育活動を法人向けブラビアとソリューションを組み合わせて提案することでサポートしていくという。
新たな取組みの1つ目は、教室の大型提示装置と先生や生徒の端末を「キャスト機能」でつなぐことにより、これまでよりもスムーズなコミュニケーションが可能になる授業方法。ソニーの法人向けブラビアは「Chromecast built-in」かつ「Apple AirPlay2」に対応しているので、アクセサリ等を追加で使用することなく、単体での利用ができる。さらに4K解像度のブラビアなら、文字や地図等の細かな部分の視認性を確保。視野角が広く見やすいため、教室の左右、後方と、どの席の児童や生徒も積極的に授業に参加が可能となる。また、ブラビアは輝度が高いため、明るい教室でも映り込みが少ないことも大きなメリットだという。
2つ目に提案するのは、「がっこう連絡帳カレンダー」。学校行事や時間割等の連絡事項の情報を表示できるカレンダーアプリで、給食の献立や連絡事項の情報を「がっこう連絡帳カレンダー」に集約し、教室の大型提示装置やパソコン、保護者のスマートフォンで表示し共有できるサービスとなっている。これまで先生が自作していた連絡用のプリント等も「がっこう連絡帳カレンダー」を活用しデジタル化することで、情報の修正や追加の作業を手軽にリアルタイムで行い、先生の作業が効率的になる。また、教室の大型提示装置や保護者の端末に表示でき、生徒や保護者との情報共有も抜けもれなく行うことができるようになるという。
さらに、「みえる校内放送」では、アイ・オー・データ機器の配信機材（GV-LSBOX/B）と、配信視聴専用アプリ「らくらくライブ」を入れたソニーの法人向けブラビアを校内の同一ネットワークに接続することで、1か所に生徒を集めた集会が困難な状況でも行事を行える。たとえば校長室や職員室、放送室等から各教室の大型提示装置に朝礼をライブ配信で放送し、児童や生徒は各自の教室から視聴することができるようになる。利用時は、配信開始と同時に大型提示装置を起動、配信終了後の自動停止、音量を制御することも可能。配信先を細かく指定できるので、たとえば低学年だけの集会や行事等、配信先を限定することもできるという。
なお、ブラビアのキャスト機能は対応開始済み。アプリ「がっこう連絡帳カレンダー」と「みえる校内放送のアプリ」の提供は12月9日から。詳細はWebサイトで確認できる。
