高校教員が進路指導でもっとも不足を感じる大学情報は「卒業生の就職状況・就職支援制度」、大学に今後求める発信方法は「動画・YouTubeでの発信」が最多だったことが、スタディプラスのStudyplusトレンド研究所の調査で明らかになった。
調査は2022年10月24日から10月31日に実施。対象は全国の高等学校の進路指導主任・第1学年主任・第2学年主任・第3学年主任。調査方法は、FAXにてアンケート回答を依頼し、オンラインで回答を回収。有効回答数は632件。
2022年7月に高校生を対象に実施した調査では、「高校生になってから、大学を知るきっかけになったもの上位3つ」の質問に対して、「学校の先生に聞いて」という回答が48.1%で最多という結果に。高校教員が高校生の進路選択に与える影響は大きいことがわかった。
今回は、高等学校の教員を対象に進路指導に関する調査を実施。大学進学指導にフォーカスし、進路指導の実態や教員目線での大学に関する情報収集方法等を調査した。
進路指導を始める時期は「高校1年生・1学期」が最多で、大学進学率が上昇するにつれて、進路指導を開始する時期が早くなる傾向があった。具体的な進路指導の内容では「個別の進路相談」が9割弱でもっとも多く、「オープンキャンパス参加促進」がそれに続いた。高校教員による大学情報の入手方法は、「大学案内・学部案内パンフレット」「大学の公式ホームページ」が主流で、どちらも8割超の回答を得た。
高校教員が重点的にチェックする大学情報では、「入試方法・入試科目」が最多。現時点で不足を感じる情報は、「卒業生の就職状況・就職支援制度」がトップだった。また、進路指導に生かしやすい、大学からの情報発信方法を尋ねたところ、「動画・YouTubeでの発信」という意見がもっとも多く、生徒の特性を踏まえたショート動画を求める声もみられた。