文部科学省は2022年10月12日、GIGA端末の活用事例等を情報発信するサイト「StuDX Style」において、「全国学力・学習状況調査 授業アイデア例×StuDX Style」を掲載した。2022年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を踏まえた授業アイデア例と関連付け、1人1台端末の活用例やポイントを紹介している。
全国学力テストの調査結果を踏まえた「授業アイデア例」は、授業の改善・充実を図る際の参考となるよう、国立教育政策研究所が2009年度より作成し、学校や教育委員会等に配布している。2022年度からは、これまで別途作成していた「授業アイデア例」を報告書に掲載。調査結果の課題分析と課題の解決を図る事例を一体的に示している。
今回、GIGAスクール構想による児童生徒1人1台端末の活用事例等を情報発信するサイト「StuDX Style」において、「全国学力・学習状況調査 授業アイデア例×StuDX Style」と題し、「小学校国語科」「小学校算数科」「小学校理科」「中学校国語科」「中学校数学科」「中学校理科」の資料を公開した。
資料は、2022年度全国学力テスト「授業アイデア例」とStuDX Style掲載事例を関連付けて整理したもの。たとえば、小学校国語科では、考えをまとめる話し合いの場面にデジタル付箋の活用を提案。使用するソフト例も示しながら、「1人1台端末を活用することで、容易に話し合い活動の内容を可視化し、意見を整理・分析することが可能」等とアドバイスしている。
中学校数学科では、集めたデータを整理する場面で1人1台端末を使って記録をグラフ化し、整理した情報をもとに自分自身を振り返る事例を掲載。中学校理科では、ICT機器の活用により、プレゼンテーションソフト上で原子や分子のモデルをもとに化学反応式で表す学習活動を紹介している。
文部科学省では、「全国学力・学習状況調査 授業アイデア例×StuDX Style」が日々の授業や研修会等の場面で活用され、児童生徒の学習状況の改善につながるよう、各校の取組みの状況にあわせて活用してほしいとしている。