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学校の通信状況を一元管理「Tbridge T-Manager」チエル

 チエルは2022年8月31日より、教育委員会が管轄する学校の通信状況を一元管理できるネットワーク統合通信可視化システム「Tbridge T-Manager(ティーブリッジティーマネージャー)」を提供開始する。デジタル教科書導入等による通信負荷増を想定。

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Tbridge T-Managerの利用イメージ
  • Tbridge T-Managerの利用イメージ
  • Tbridge T-Managerの3つの特徴

 チエルは2022年8月31日より、教育委員会が管轄する学校の通信状況を一元管理できるネットワーク統合通信可視化システム「Tbridge T-Manager(ティーブリッジティーマネージャー)」を提供開始する。デジタル教科書導入等による通信負荷増を想定。

 チエルは、2014年から学校向けの無線通信可視化・安定化システム「Tbridge」を提供し、現在は国内の約10%の自治体の教育委員会(約170自治体・約2,000校)が導入。複数の端末からデジタル教科書等のコンテンツに同時接続する際に起きやすい無線LANの通信トラブルを可視化し、ネットワークが不安定になる原因を制御することで安定した環境を実現してきた。

 一方で、Tbridgeで自動解決できない問題が起きた場合は、教育委員会が提携する保守事業者等が直接学校に訪問して問題を調査する必要があった。今回提供する「Tbridge T-Manager」では、教育委員会がその場で迅速に対処できるよう、Tbridgeと連携させることで管轄する学校の通信状況を一元管理できる。また、ネットワークの利用状況や品質を定量的に把握できるため、ネットワーク管理工数の大幅な効率化が行える他、効果的な回線増強や機器入替等の投資判断がより的確にできるようになる。

 GIGAスクール構想がスタートして2年目となり1人1台端末の活用が進む中、今後デジタル教科書が全国導入され端末活用がさらに進むと通信の負荷も高まると想定される。特に、複数のクラスで端末を同時利用することでネットワークに繋がりづらくなる可能性はこれまで以上に高まり、こうした通信の問題は、より大きな学習格差を生む恐れがあると考えられる。


《川端珠紀》

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