多くの大学がDXの推進に力を入れる中、立教大学では2028年までの中期計画において、情報活用型組織への変革を目指し、教育研究から大学運営までを含めた包括的なDXに取り組んでいる。情報企画室メディアセンター担当(以下、メディアセンター)の藤谷氏、兼築氏、学生部学生課の小川氏に話を聞いた。
中期計画では、「DXの推進」と「働き方改革」を両輪とし、各部署から選抜された「DX推進者」による「DX推進プロジェクトチーム」を設置し、情報企画室と連携して全学的なDXを推進している。2020年度からは「ペーパーレス化」を徹底的に進め、各部署でIT活用を進めてきた。
特筆すべきは、インターネット普及初期から整備されてきたプラットフォームで、デジタル空間における学修環境を提供している「V-Campus(バーチャルキャンパス)」の存在だ。メディアセンターの藤谷氏は「学生がデジタル空間で自由に活動できる基盤というコンセプトで長年にわたり整備してきました。コロナ禍を経て、その重要性はさらに増し、定着しています」と、その先見性を語った。