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保育士向けオンラインコミュニティ開始…明光ネットワークジャパン子会社

 Simpleは2025年8月22日、保育士が安心してつながり、日常の悩みや喜びを分かちあえるオンラインコミュニティ「ほいくらうんじ」を開設した。Asobicaが提供するホンネデータプラットフォーム「coorum(コーラム)」を導入し、保育士の本音を社会的な価値に変えていく。

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オンラインコミュニティ「ほいくらうんじ」
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 個別指導の「明光義塾」を全国展開する明光ネットワークジャパンの子会社であるSimpleは、保育士が安心してつながり、日常の悩みや喜びを分かちあえるオンラインコミュニティ「ほいくらうんじ」を開設した。Simpleは、保育士・幼稚園教諭に特化した転職支援サービス「しんぷる保育」を通じて多くの保育士を支援してきたが、転職後に継続的な関係を築く機会が少ないことが課題であった。そこで、転職にとどまらず、保育士同士が支え合い、長期的なキャリア形成を共に考えていけるコミュニティを立ち上げた。

 「ほいくらうんじ」は、日々の業務で感じる孤独や迷いを安心して分かち合えるオンラインコミュニティである。保育現場では短期離職や現場の声が届かない構造が課題とされており、Simpleにも「悩みを相談できる相手がいない」「転職後の不安が尽きない」といった声が多く届いている。本コミュニティでは、保育士同士の繋がりを通じて、「ひとりじゃない」と感じられる「やさしい居場所」を提供するとともに、キャリア支援や制度改善につながる声の収集を行い、よりよい環境づくりに還元していく。

 おもなコンテンツとしては、「お悩み相談室」があり、保育の現場で感じる人間関係の悩みや不安、「これって普通?」と思うモヤモヤを気軽に相談できるスペースを提供する。また、「しんぷるーむ」では、日々の保育の中で生まれた製作物や心に残った瞬間を、写真とともに自由に投稿できる。「はっぴーとーく」では、嬉しかったことや感動したことなど、日々の「しあわせ」を分かちあえる場所を提供する。

 Simpleの代表取締役社長である大嶋琢人氏は、「当社は創業以来、保育士・幼稚園教諭の転職支援に携わる中で、保育という仕事の尊さと社会的意義を強く感じてきました。しかし同時に、多忙な日々の中で悩みや不安、孤独を抱える保育者の方々が少なくないことも実感しています。私たちが今、本当に提供すべきものは、転職という“非日常“の支援にとどまらず“日常“に寄り添える居場所だと考えました。『ほいくらうんじ』を、すべての保育者が安心してつながれる憩いの場に育て、保育業界全体の未来を支える存在にしていきたいと思います。この取り組みを通じて、保育者の早期離職防止や潜在保育士の復職支援など、社会的課題の解決にも貢献していきます」と述べている。

《風巻塔子》

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