事務連絡は、GIGAスクール構想の下で整備された1人1台端末の積極的な利活用に向け、夏季休業期間中に取組みを進めてもらおうと、学校設置者である都道府県・指定都市教育委員会、都道府県私立学校主管部課、附属学校を置く国公立大学法人等に発出したもの。
児童生徒1人1台端末等のICT環境を活用した新しい学びが全国各地で開始される中、ICTの活用を質・量ともに充実させていくためには、各教育委員会・学校等が夏季休業期間開始前のICT活用の成果・課題等を確認し、夏季休業期間中に今後のさらなる取組みの充実に向けた準備を進めることが重要だと指摘している。
端末の利活用が増加していくことも念頭に置き、十分な通信速度が確保できない事態が生じないよう、2022年度(令和4年度)「GIGAスクール運営支援センター整備事業」を積極的に活用する等、夏季休業期間中等の機会に保守事業者等の専門家によるアセスメントを実施。首長部局と緊密に連携をとったうえで、早急に課題を解消するよう求めている。各設置者のアセスメント実施状況については今後、国として調査を行う予定だという。
夏季休業期間中の1人1台端末等を活用した取組みについては、「基礎的・基本的な内容の定着を図るための学習を効果的・効率的に実施したり、より創造的な課題に、今後取り組ませたりすることも考えられる」と記している。
地方自治体等の学校設置者や学校現場に対しては、3月3日付の通知「GIGAスクール構想の下で整備された学校における1人1台端末等のICT環境の活用に関する方針について」等を活用しながら取り組むべき課題を洗い出し、1人1台端末の効果的な利活用の促進に努めるよう要請。国の「ICT活用教育アドバイザー事業」、文部科学省GIGA StuDX推進チームによるWebサイト「StuDX Style」やGIGA StuDXメールマガジン、文部科学省CBTシステム「MEXCBT(メクビット)」等の活用も呼びかけている。