セガは、プログラミング学習教材「ぷよぷよプログラミング」の小中高校の学習指導要領に対応した副教材を製作、2022年4月8日よりプログラミング教育プラットフォーム「Monaca Education」上で無料公開する。また、データ公開にあわせ、「製本版」を抽選で50校に進呈する。 「ぷよぷよプログラミング」は、アクションパズルゲーム「ぷよぷよ」のソースコードを手本通り入力(写経)することでプログラミングを学習できるセガが開発した教材。アシアル社が提供するプログラミング学習環境「Monaca Education」で利用することができる。ソースコードの改変や画像/音声ファイルの作成・編集・組み込み等、発展的な内容も取り扱い「本物のプログラミングを体験できる」教材として、2020年6月より無償提供を開始。以降、全国各地の教育委員会や学校、eスポーツ団体や企業が主催するイベントで「ぷよぷよプログラミング」を提供、全国の公立・私立学校等、約20校で出張授業を実施する等、幅広く展開してきた。 今回公開する副教材は教員が指導に活用できる授業マニュアルや児童/生徒用テキスト等、全6種類のデータを公開。京都精華大学メディア表現学部 鹿野利春先生が監修、小・中学校・高等学校の学習指導要領にも対応させた。プログラミング教育を含む新学習指導要領は、2020年度に小学校、2021年度に中学校で全面実施、2022年度には高等学校でも学年進行で実施が決定。この副教材を活用することで、「論理的思考力の育成」「情報モラルの必要性理解」「問題発見・解決方法の理解や適切な使用の実践」等、各校の授業における必要要素を押さえながら「本物のプログラミング」を学習することができる。 また、副教材データ公開にあわせ、応募校の中から抽選で50校に「取り組むにあたって」「学習指導要領とぷよぷよプログラミング」「題材の指導計画と評価規準(例)」「授業概要」の4種類の内容を1冊にまとめて製本した「資料集」と、「授業資料(製本版)」「配布資料(プリント版)」をセットで提供する。さらにセットの抽選からもれた学校の中から抽選で、小・中学校・高等学校各200校(計600校)に、教員用「資料集」3部を提供する。応募期間は、4月8日から20日。「Monaca Education」内の「ぷよぷよプログラミング」特設ページのフォームから受け付けている。 監修者の京都精華大学 メディア表現学部 鹿野利春先生は、「『ぷよぷよプログラミング』は、誰でも知っているゲーム『ぷよぷよ』を題材にして、『ゲームを作る』という観点でプログラミングを体験する。もちろん、最初から全部を作ることはできないが、『落ちてくる』『左右に動かす』『回す』『消す』といった動きを自分で入力し、落下速度や背景を変えるなどの変更も行っている。これは、まさにプログラミング的思考を身に付けるための学習活動といってよいだろう。これらの学習活動を通じて、ゲームが動くしくみを理解するだけでなく、自分でもそれを創ることができるということに子供たちは気付くだろう。これは、図画工作における『表現しているものを、プログラミングを通じて動かすことにより、新たな発想や構想を生み出す学び』であり、総合的な学習の時間における『自分の暮らしとプログラミングとの関係を考え、そのよさに気づく学び』である。」とコメントを寄せている。 副教材は、Web上で提供しており、Webブラウザが動作するパソコン・タブレットで利用することができる。各教科や総合的な学習の時間等での取り組みを推奨している。◆「ぷよぷよプログラミング」副教材No.1<テキスト名>取り組むにあたって<対象>教員用<概要>授業の準備、テキストの使い方などの概要No.2<テキスト名>学習指導要領とぷよぷよプログラミング<対象>教員用<概要>小・中・高における学習指導要領の概要とぷよぷよプログラミングでの対応No.3<テキスト名>題材の指導計画と評価規準(例)<対象>教員用<概要>小・中・高における「単元の評価規準」、および「指導と評価計画」例No.4<テキスト名>授業概要(小学校・中学校・高等学校)<対象>教員用<概要>授業時間ごとの授業の進め方例を記した教員用テキストNo.5<テキスト名>授業資料(小学校・中学校・高等学校)<対象>児童/生徒用<概要>授業内で投影などにより使用することを想定した各授業ごとの説明資料※小学校向けには6時間、中学校・高等学校では7時間の授業を想定したマニュアルとなる