子供施設向けICTシステム「コドモン」を利用する全国の保育施設のうち、回答施設の8割以上の保育施設でオンライン研修の利用経験があることが、コドモンが実施したアンケート調査から明らかになった。交通費や宿泊費をかけて参加していた負担が軽減される等のメリットがあるという。 コドモンは2022年1月17日～1月30日までの期間、子供施設向けICTシステム「コドモン」を利用する全国の保育施設を対象に「保育園におけるオンライン研修の利用調査」を実施。252件の回答を得た。 保育者向けオンライン研修の参加有無については、回答施設の83.8％が「参加したことがある」と回答。オンライン研修参加者のうち、95.3％がオンライン研修が「役に立った」と回答しており、高い満足度がうかがえる。満足度の要因としては、内容だけでなく場所を選ばず受講できるという物理的要因が多くあげられ、地方の保育施設では従来交通費や宿泊費をかけて首都圏まで出向いていた手間や負担が軽減できたとの意見もみられた。 対面とオンライン研修の学びやすさについては、「学びやすさに差はない」46.2％がもっとも多く、「オンラインのほうがより学びやすい」31.6％、「対面のほうがより学びやすい」22.2％という結果に。オンライン研修に学びやすさを感じている具体的な点としては、「時間や場所を選ばない」「複数の研修を受講でき知識量が増える」「オンデマンドは何度も視聴できるため理解が深まる」といった意見がメリットとしてあげられた。 オンライン研修の受講環境で改善したい点としては、「時間確保」がもっとも多く、ついで「場所（園内に適したスペースがない等）」「ツールやネットワーク環境」等があげられた。オンライン研修に参加したことがないと回答した施設においても「受講する時間の確保」がもっとも多い課題となっており、時間やスペースの確保といった課題を解決できれば、オンライン研修の参加を希望する施設が8割を超えた。 オンラインでの新卒向け研修については、73％が利用したいと回答。「どこの施設でも共通である事項について学ばせたい」「自施設だけでは充分な新卒向け研修を整えられない」が利用したいおもな理由としてあげられた。また、2023年度より必須となる「キャリアアップ研修」については、すでに71.8％がオンラインで受講していると回答。いつでもどこでも受講できる気軽さの反面、ワークショップがしにくいといったデメリットもあげられた。 コドモンでは、オンライン保育研修の需要の高まりにあわせて、現場で働く保育者の資質や専門性向上を目的としたオンライン研修サービス事業「コドモンカレッジ」を展開。日常の保育に生かせる内容から感染症対策等の緊急時に備えるための内容まで、幅広いテーマで保育士・幼稚園教諭等に向けた現場で役立つ内容を定期開催している。
