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すららネット、2021年度「未来の教室」実証事業に採択

 すららネットは2022年2月2日、経済産業省の2021年度「未来の教室」実証事業(学習ログ利活用の実現・未来の教室ビジョンの実現)に採択されたことを公表した。

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今回の実証でチャレンジすること
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 すららネットは2022年2月2日、経済産業省の2021年度「未来の教室」実証事業(学習ログ利活用の実現・未来の教室ビジョンの実現)に採択されたことを公表した。

 経済産業省「未来の教室」実証事業は、「学びのSTEAM化」「学びの自立化・個別最適化」「新しい学習基盤づくり」という3つの柱を掲げ、さまざまな個性の子供たちが、未来を創る当事者(チェンジメイカー)に育っていく学習環境を構築するために、2018年度より実証事業に取り組んでいる。

 2021年度は、GIGAスクール構想で掲げる「個別最適な学び」と「協働的な学び」の実現には教育データの効果的な利活用が不可欠であるという認識のもと、その具体的な方法を模索する実証事業を公募。

 今回すららネットは、2019年度、2020年度に続き、3年連続となる2021年度も「未来の教室」実証事業に採択された。2021年度は、「テーマD:学習ログ利活用」の実現に関するテーマの他、「テーマA:未来の教室ビジョンの実現」に関するテーマにも採択され、長野県坂城高校と共に「探究と個別最適化学習の接続」と「進路目標と関連付けた個別学習計画の設計支援」についての検証・研究を実施している。

 「テーマD:学習ログ利活用」の実現に関するテーマでは、大分県玖珠町立くす星翔中学校と学習塾において、生徒の「すらら」「すららドリル」上の学習ログを連携・共有し、生徒の学力向上を双方向から支援できる環境づくりを目指す。

 具体的には、事業開始時に「すららドリル」のテスト機能を活用し、学力状況把握テストを実施し、テストの単元別の正答率をもとに、復習すべき単元の抽出・選定を行う。さらに、生徒の状況から、学習塾の講師が生徒・保護者に対して学習カウンセリングを実施し、学習計画の策定や実施のための支援を行い、その学習計画をもとに生徒が「すらら」「すららドリル」を活用し個別学習に取り組む。

 すららネットは、学習ログ利活用の実現において、生徒・保護者・学校教員・塾講師の4者間での学習ログの共有と効果的な学習支援を通して、学力向上成果を目指すとしている。
《川端珠紀》

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