教育業界ニュース

デジタル関連部活支援、教育再生実行会議の廃止…先週の教育業界ニュースまとめ読み

 先々週・先週(2021年9月21日~10月1日)公開された記事や報道発表から、教育業界の動向を振り返る。教育再生実行会議の廃止や、デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会設置、省庁からの発表があった。

教育行政 その他
画像はイメージ
  • 画像はイメージ
 先々週・先週(2021年9月21日~10月1日)公開された記事や報道発表から、教育業界の動向を振り返る。教育再生実行会議の廃止や、デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会設置、省庁からの発表があった。また、10月以降に開催されるイベントを紹介する。

GIGAスクール構想関連



三重県、独自の学力テスト「みえスタディ・チェック」CBT化
 三重県教育委員会は2022年1月から、県内小中学生対象の学力テスト「みえスタディ・チェック」をCBT化して実施する。児童生徒は、GIGAスクール構想で整備された1人1台の端末上で解答。正解・不正解に応じて提供される問題に取り組むことで、学習内容の理解や定着を目指す。

ヴイストン、学習用プログラミングツール開発…多様な端末で使用可能
 ヴイストンは、学習用プログラミングツールを開発し、具体的な導入方法等を無償公開。同プログラミングツールは、GIGAスクール構想に伴い、学校教育現場にICT端末が導入されたことを受け、多くのICT端末に対応可能なものとなっている。

GIGA端末導入元年の課題…生徒「学習効率」先生「授業方法」
 GIGA端末導入元年となった2021年。端末導入による困りごととして、教育現場全体は「環境」、児童生徒は「学習効率」、先生は「授業方法」について課題を抱えているケースが多いことが、教育ネット総合研究所の分析によりみえてきた。

ICTを積極的に活用している高校教師は3割…カシオ計算機
 カシオ計算機は2021年9月27日、高校教師を対象にした「高校におけるICT教育」調査の結果を公表。ICTを積極的に活用している教師は約3割にとどまり、端末がまだ整備されていない高校の6割強の教師が今後「ICTを活用したい」と回答している。

GIGAスクール端末「フィルタリング未導入」約3割
 GIGAスクール構想により導入された端末にフィルタリング対策をしていない教育委員会は約3割にのぼることが、デジタルアーツが2021年9月29日に発表した調査結果より明らかになった。

教師がハイスペックChromebookを使う意味とは? 教材づくりにもオンライン授業にも
 教師が学校現場でハイスペックPCを活用すると、授業や校務の内容はどう変わり、どんな学びが実現するのだろうか。ASUSのハイスペックChromebookをフル活用して理科の授業を実践している岩田智文先生に、その取組みと成果、生徒の成長などについて聞いた。

生徒の机上をデジタル化する、カシオの学習用Webアプリ「ClassPad.net」
 関数電卓や電子辞書の市場で高いシェアを占めるカシオ計算機が、長年蓄積した教育ノウハウをフルに生かし、2021年9月に学習用Webアプリ「ClassPad.net」をリニューアルした。

文部科学省関連



教育再生実行会議を廃止、新たな会議設置へ
 政府は2021年9月17日の閣議で、教育再生実行会議の廃止を決めた。教育や人材育成を検討する新たな会議を設ける。教育再生実行会議は、2013年の設置以降、8年以上にわたって幅広い教育政策について議論し、これまで第12次まで提言をまとめてきた。

高校の3割が短縮授業や分散登校
 文部科学省は2021年9月17日、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた新学期への対応等に関する状況について、第2回調査結果を公表した。9月13日時点で短縮授業または分散登校を実施している割合は、高等学校と中等教育学校で3割を超えた。

外国人入学志願者の受験機会確保徹底を要請
 文部科学省は2021年9月21日、各国公私立大学長に対して外国人入学志願者の受験機会確保徹底についての通知を発出。すでに出願を開始している大学に向けて、入国できない入学志願者を対象に、ICTを活用したオンラインによる試験の実施等の代替措置を講じるよう求めた。

いじめ防止対策の徹底を要請、積極的な認知や早期対応
 東京都町田市の女子児童がいじめを苦に自殺した問題等を受けて、文部科学省は2021年9月21日、いじめの積極的な認知を含むいじめ防止対策について、いじめ防止対策推進法等に基づいた対応を行うよう、全国の教育委員会等の学校設置者に通知した。

新科目「情報I」既卒者に別問題…大学入学共通テスト2025
 文部科学省は2021年9月29日、「令和7年度(2025年度)大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施大綱の予告(補遺)」について各教育委員会等に通知を発出。新科目「情報I」では、既卒者に向けて選択可能な経過措置問題を出題する方針を示した。

イベント関連



セミナー「Google for EducationとICTツールを使用した学び」9-12月
 Google for Educationは、Technology Partners Forum 2021「Google for Education と ICT ツールを使用した学び」を2021年9月30日、10月21日、11月11日、12月2日にオンラインにて開催する。各回のセミナーはテーマごとに行い、参加は無料。

イー・ラーニング研究所がDMMオンライン展示会「教育総合サミット」に出展
 e-ラーニングに関するサービスのさまざまなコンテンツを提供するイー・ラーニング研究所は、DMM.comが展開するオンライン展示会プラットフォームDMM[SHOWBOOTH]主催の教育業界向けオンライン展示会「教育総合サミット」に出展する。期間は2021年9月29日~10月1日。

「はいチーズ!」の千、保育ICTを学ぶ無料オンラインセミナー
 ICTを活用した総合保育テックサービスを通して、保育士の働き方改革、保育業界のDX推進を行う千は、2021年10月1日、15日、29日に保育従事者を対象に、保育ICTについての無料オンラインセミナー「保育ICTで保育現場はどう変わる?」を開催する。

SNSの初歩からトラブル事例まで紹介、教職員向け研修会10月
 アディッシュは2021年10月6日より、公立私立の小・中・高等学校の教職員を対象に、「生徒指導に役立つ教職員向け研修会 秋の陣」を全6回の日程でオンライン開催する。参加無料。

英語4技能試験「IELTS」とは…アルクセミナー10/8
 アルクは2021年10月8日、大学関係者を対象とした情報交換セミナー「今、注目の英語4技能試験『IELTS』とは?~IELTSに関する5つの『?』にお答えします!~」をオンラインにて開催する。日本英語検定協会がIELTSの概要を説明する。参加は無料。

文科省「通常学級の特別支援教育に関する調査」有識者会議10月
 文部科学省は2021年10月5日、「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査」有識者会議(第1回)をオンラインにて開催する。傍聴希望者は、9月30日までに傍聴申込フォームから登録すること。

大学等遠隔授業の情報共有、NII教育機関DXシンポ10/8
 国立情報学研究所(NII)大学の情報環境のあり方検討会は2021年10月8日、第41回大学等におけるオンライン教育とデジタル変革に関するサイバーシンポジウム「教育機関DXシンポ」をオンラインで開催する。

ウェビナー「都立高入試におけるスピーキングテスト活用」10月
 アイードは2021年10月11日、学習塾関係者等を対象としたEdTechウェビナー「都立高入試におけるスピーキングテスト(ESAT-J)の結果活用について」をオンライン開催する。参加無料・事前申込制。

eラーニング導入のはじめかたセミナー、オンラインで10/27
 デジタル・ナレッジは2021年10月27日、eラーニングに関する入門知識や導入準備、最新動向・事例がわかる「eラーニング導入のはじめかたセミナー」をオンライン開催する。参加無料。

未来の先生フォーラム「思考と問いの不易流行」10/30
 未来の先生フォーラム実行委員会は、2021年10月30日にマンスリーオンラインイベント「思考と問いの不易流行−思考と問いを再考する」を開催する。未来の先生フォーラムMEMBERSに登録している場合は無料、一般の場合は1,600円で、会員向けの録画配信もある。

文科省「学校魅力化フォーラム」11/2…ICT活用等、事例紹介
 文部科学省は2021年11月2日、2021年度(令和3年度)「学校魅力化フォーラム」を開催する。対象は教育関係者等で、地方公共団体における先進的な取組事例についての事例発表を通して、魅力ある学校づくりに向けた施策の参考となる情報を提供する。

120講演が聴講無料「eラーニングアワード2021フォーラム」11月
 日本オンライン教育産業協会は、2021年11月11日・12日・13日・16日・17日・18日の6日間に渡って開催される「eラーニングアワード2021フォーラム」の申込受付を開始。参加費は無料。

キヤノンITS、教学マネジメント構築を支援する「in Campus IR」
 キヤノンITソリューションズは2021年11月下旬より、教育機関向けソリューション「in Campusシリーズ」の新サービス「in Campus IR」の提供を開始する。あわせて、新サービスに関するオンラインセミナーを10月8日に実施。参加無料。事前申込制で、定員は100名。

免許状更新講習「理科実験指導力養成講座」お茶の水女子大学
 お茶の水女子大学は2021年12月28日、2022年1月5日、6日に教員免許状更新講習「(1)理科実験指導力養成講座」を開講する。それに伴い、受講者の応募を受付中。定員7名で、上限に達し次第、受付締切。

その他



国立大協会…記述式・英語検定見送り受け、入試基本方針を改訂
 国立大学協会は、大学入学共通テストで英語認定資格・検定試験の活用、記述式問題の出題が見送られたことを受け、「2020年度以降の国立大学の入学者選抜制度-国立大学協会の基本方針-」を改訂し、ガイドライン等を廃止した。

大学入学共通テスト2022、受付初日は8,222人が出願…前年度比1,603人減
 大学入試センターは2021年9月27日、同日に受付を開始した令和4年度(2022年度)大学入学共通テストの出願状況を公表した。受付初日午後5時時点における出願総数は、前年度の受付初日と比べて1,603人少ない8,222人だった。

生徒数が倍増、デジタル・ナレッジ「mpi英語プログラム」導入インタビュー
 新学習指導要領の実施により、小学校では2020年から英語が教科化された。これにより、学習塾での英語指導は変化を求められている。しかし、塾の現場からは「小学校英語指導のノウハウがない」「ノウハウをもった指導者がいない」といった声があがっているという。

経産省、デジタル関連部活の活性化へ…人材育成を支援
 経済産業省は、中高生のデジタルスキル等の向上を図るため、デジタル関連部活支援の在り方を検討する。2021年10月設置の「デジタル関連部活支援の在り方に関する検討会」にて、2021年度内を目処に支援へ向けた提言を取りまとめる予定。
《工藤めぐみ》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top