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三重県、独自の学力テスト「みえスタディ・チェック」CBT化

 三重県教育委員会は2022年1月から、県内小中学生対象の学力テスト「みえスタディ・チェック」をCBT化して実施する。児童生徒は、GIGAスクール構想で整備された1人1台の端末上で解答。正解・不正解に応じて提供される問題に取り組むことで、学習内容の理解や定着を目指す。

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 三重県教育委員会は2022年1月から、県内小中学生対象の学力テスト「みえスタディ・チェック」をCBT化して実施する。児童生徒は、GIGAスクール構想で整備された1人1台の端末上で解答。正解・不正解に応じて提供される問題に取り組むことで、学習内容の理解や定着を目指す。

 「みえスタディ・チェック」は、学習指導要領を踏まえ、知識・技能を活用し、自ら考え判断し、表現する力の定着状況を確認するためのテスト。全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果が下位に低迷している状況を踏まえ、2014年度から県内小中学生を対象に実施している。

 2021年度からは、1人1台学習端末が整備された環境を生かしてCBT化に着手。11月にプロトタイプを小学5年生の算数、中学2年生の数学で実施したうえで、2022年1月に実施する2021年度第2回みえスタディ・チェックからCBTを導入する。

 児童生徒は、端末上で設問に解答。記述式問題については、紙媒体で配布する解答用紙に記入する。テスト終了後、児童生徒は自分の端末ですぐに設問ごとの正解・不正解の確認が可能。設問ごとの解説、正解・不正解の場合のアドバイス文、正解の場合はさらに難しい問題、不正解の場合は学習内容をさかのぼった問題を端末に提供する。

 自動採点・集計は、テスト終了後すぐに実施。教員は、児童生徒や学校、学級の強み・弱み、経年比較、どの問題でどれぐらいの児童生徒がつまずいているかを即時に把握でき、早期からの個に応じたきめ細かな指導や授業改善に生かすことができるという。

 三重県の経年的課題である「割合」「図形」「読む力・伝える力」に関する問題については、授業や朝の学習等に児童生徒の端末に提供。正解・不正解に応じて、さらに学習内容をさかのぼって行う追加問題を自動提供する。また、三重県教育委員会が、単元別に整理した国語、算数・数学、理科のワークシートも児童生徒の端末に提供する。
《奥山直美》

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