文部科学省は2021年9月21日、各国公私立大学長に対して外国人入学志願者の受験機会確保徹底についての通知を発出。すでに出願を開始している大学に向けて、入国できない入学志願者を対象に、ICTを活用したオンラインによる試験の実施等の代替措置を講じるよう求めた。 今回発出された通知では、渡航をともなう外国人入学者選抜を予定している大学について、外国人入学志願者の受験機会の確保に係る取組みが一層徹底されるよう、可能な限り受験上の配慮を実施するよう要請している。 すでに募集を行い、出願を開始している大学は、入国できない入学志願者を対象に、ICTを活用したオンラインによる試験の実施等の代替措置を講じ、受験機会を失う等の不利益が生じないよう、工夫を行うこととした。学力検査や小論文等の試験でICTを活用する際は、試験開始前に写真付き身分証明書を撮影させることによる本人確認や、受験場所全体を撮影させる等、適切に不正防止策を講じ、公正な入学者選抜を実施することを求めた。 なお、今後、入学時も引き続き入国できない状態にある場合には、入国可能になるまでの間、ICT等を活用した授業を行う、大学および入学者の実情に応じ、入学時期を遅らせる等の柔軟な措置を講じる等、学修の機会が確保されるための対応策をあらかじめ検討しておくこととしている。