中央教育審議会「初等中等教育分科会」は2021年7月8日、「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」を設置した。幼保小の架け橋プログラム「幼児教育スタートプラン」を踏まえ、幼児教育の質の向上、幼保小の円滑な接続に向けて議論を深めていく。 「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」は、文部科学省が公表している幼保小の架け橋プログラム「幼児教育スタートプラン」を踏まえ、幼児教育の質的向上および小学校教育との円滑な接続について専門的な調査審議を行うため、初等中等教育分科会に設置するもの。7月8日開催の第131回会議で決定した。 具体的には「すべての5歳児にその多様性に配慮しつつ生活基盤を保障するための方策」「各地域において幼児教育を着実に推進するための体制整備」「保護者や地域の教育力を引き出すための方策」「保育人材の資質能力の向上」等を検討していく。委員には、幼児教育の研究者に加え、多様な分野の専門家、小学校教育関係者、自治体関係者、幼稚園・認定こども園・保育所の園長、大学生等を認定し、オブザーバーとして内閣府や厚生労働省も参画予定。 7月9日に会見した文部科学省の萩生田光一大臣は「議論にあたっては画一的な内容を求めるのではなく、子供ひとりひとりの体験の幅を広げるため、各園の創意工夫が最大限発揮される内容となるよう期待している」と述べた。