Webシステム開発を手掛けるセライノは2021年5月10日、ブラウザ上で使用できる遠隔学習支援システム「リモるん」を正式リリースした。Webサイト上で正式版、無料トライアル版の申込みを受け付けている他、小規模利用者に1年間無償提供するためのクラウドファンディングも実施している。 リモるんは、ブラウザ上で動作するWebアプリケーション。利用者が手持ちのタブレットにペンや指で書き込んだ内容を、他の端末の利用者にLANやインターネットを介して共有をすることができる。端末にアプリをインストールする必要がないため、機種やOSに依存せずにブラウザ上で軽く動作する。 利用内容はクラウド上に保存され、大量のデータ保存、管理が可能。端末が故障した場合も、新しい端末からログインするだけでデータを即復旧することができる。 開発にあたっては、子供たちが使うユーザーインターフェースをより簡素化することをもっとも重視したという。Webアプリのため端末の性能に動作が左右されないメリットがあるが、それ以上に、端末が異なっていても同じ操作で同じ動作ができることで子供たちにとって差別をしない教育を実現したいという狙いがあった。 正式版の料金は、教員アカウント1件3万円、生徒アカウント10件5万円、計1セット8万円(税別)。1年間のサポート料も含む。現在Webサイトでは正式版の申込みの他、無料トライアル版の申込みも受け付けている。試用期間の相談も可能。導入に向けてまずはサービスを試すことができる。 また、今回の正式リリースに先立ち、小規模団体や個人にも利用してほしいとの思いから、4月23日より最大9名までの小規模利用者30組に1年間サポート込みプランを無償で提供するためのクラウドファンディングを開始。30組は申込み団体の中から抽選で決定。クラウドファンディングはREADY FOR(レディーフォー)にて目標金額120万円で受け付けている。