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保育所のシフト作成「毎月3時間以上」約6割、コドモン調査

 保育所のシフト作成にかかる時間は「毎月3時間以上」と回答した施設が61.7%にのぼることが、コドモンが2021年1月26日に発表した調査結果より明らかになった。シフトは日々変わるため、手軽に変更できる「エクセル」を使って作成している施設が多かった。

事例 ICT活用
シフト作成にかかる毎月の平均時間
  • シフト作成にかかる毎月の平均時間
  • シフト作成の際に考慮している要素
  • シフトはどのツールを使って作成するか
  • シフトを職員に周知後に変更することはあるか
  • シフト変更の頻度
 保育所のシフト作成にかかる時間は「毎月3時間以上」と回答した施設が61.7%にのぼることが、コドモンが2021年1月26日に発表した調査結果より明らかになった。シフトは日々変わるため、手軽に変更できる「エクセル」を使って作成している施設が多かった。

 調査は、こども施設向けICTシステム「CoDMON(コドモン)」を導入する保育所などを対象に実施した。調査期間は2020年12月16日~2021年1月9日。154件の回答を集計している。

 保育所のシフト作成にかかる時間は、毎月平均「3、4時間くらい」28.6%が最多。「1、2時間くらい」22.1%、「5、6時間くらい」16.9%、「それ以上」「1時間未満」各16.2%が続いた。毎月平均3時間以上と回答した施設はあわせて61.7%で、毎月のルーティンであるにも関わらず、作成に時間がかかり、負担の多い業務となっていることがうかがえる。

 シフト作成の際に考慮していることは、「勤務時間帯(早番・遅番など)のバランス」144件がもっとも多く、「持ち場ごとの状況」92件、「スキル・権限(この時間帯の責任者・リーダー・新人・有資格者など)」60件、「業務種別(保育・事務・ノンコンタクトタイムなど)」50件、「休憩時間」45件、「職員の相性」35件であった。

 シフトを作るうえでよくあるミスや困っていることを聞いたところ、「実績管理がしづらい」「勤務の変更などがあった場合、全職員への周知が難しい」「有給・振替休日の取得、研修日程を考える必要がある」「同じシフトが2日間連続になってしまったりする(早番が2日連続など)」などがあがった。

 シフトを職員に周知後に変更することがある施設は92.9%。シフトを変更する頻度は、「月に2、3回くらい」62.2%、「1週間に1度」18.2%、「3日に1度」13.3%、「ほぼ毎日」6.3%であった。

 シフト作成には、「エクセル」を使って作成している施設が76.0%ともっとも多い。シフトは日々変わるものという認識のもと、日々の調整作業がしやすく、手軽に変更できる「エクセル」が多く選ばれているという。

 こども施設向けICTシステム「CoDMON」は、保育現場の声をもとにシフト管理機能をリニューアルした。
《外岡紘代》

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