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AI同時通訳で教育現場の言語の壁解消…ポケトーク寄贈プログラム第2弾

 ポケトークは2024年12月2日、日本国内の学校および教育機関を対象に、AI通訳「ポケトーク」シリーズを寄贈するプログラム「Hello, world!」プログラムの第2弾の募集を開始した。

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「Hello, world!」プログラム
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 ポケトークは2024年12月2日、日本国内の学校および教育機関を対象に、AI通訳「ポケトーク」シリーズを寄贈するプログラム「Hello, world!」プログラムの第2弾の募集を開始した。

 「Hello, World!」プログラムは、次世代を担う子供たちが、言語や国籍の違いにとらわれず交流できる環境をつくることを目指して2023年に開始した。言語支援が必要な児童生徒は、母語で授業を受けられないことで、学習内容の理解が遅れることや、環境に馴染むことができずに不登校などの困難に直面するといった深刻な社会問題が指摘されている。また、先生にとっても「言葉の壁」が大きな負担になっている。

 同プログラムは、これらの社会問題を解決し、すべての子供たちが等しく学び、力を伸ばせる環境を実現することを目指している。初回実施時には、全国の学校や教育委員会から多くの応募があり、当選校からは「外国籍の児童生徒とのコミュニケーションが円滑になった」「日本人児童生徒との交流を促進してくれた」など、教育現場で確かな効果を実感した声が寄せられたという。

 こうした成果を受け、さらに幅広いニーズに応えようと、第2弾の実施を決定した。第2弾となる今回は、より教育現場に適した機能を備えた「Sentio-ポケトーク for スクール」を寄贈する。

 「Sentio-ポケトーク for スクール」は、先生の発話を自動で聞き取り、英語や中国語をはじめ、ネパール語、ミャンマー語、ウルドゥー語など、希少言語を含む計75言語に、同時に複数人へ音声とテキストで通訳するAI同時通訳サービス。従来の逐次通訳とは異なり、通訳・翻訳結果が表示されるまでの待ち時間がなく、外国籍の児童生徒が授業内容をリアルタイムに理解することができ、現在日本全国で100以上の学校や自治体で導入されている。また、授業に限らず保護者面談など幅広いシーンで活用できることに加えて、GIGA端末を活用することができ、教育現場のニーズに特化した設計となっている。

 12月2日に募集を開始した「Hello, world!」プログラム第2弾は、プログラムページの「応募する」ボタンから、学校情報や担当者情報、想定される用途やどのように「ポケトーク」を教育に活用したいかなどを記載するだけで、応募が完了する。

 応募対象は日本全国の学校(小学校・中学校・高校および大学)および管轄する教育委員会。寄贈製品は「Sentio(センティオ)- ポケトーク for スクール」。通常価格は年額5万5,000円(税込)。募集期間は2026年1月31日まで。対象校の決定は2026年3月(予定)。

 ポケトークは「言葉の壁をなくす」をミッションに掲げ、「ポケトーク」シリーズの提供を世界中に広げてきた。今後、より一層「教育現場における言葉の壁」に着目することで、多様性を受け入れる心や、国際社会において自信を育む第一歩となるような教育の支援に力を入れていくとしている。

◆「Hello, world!」プログラムの第二弾
募集期間:2025年12月2日(火)~2026年1月31日(土)
応募対象:日本全国の学校(小学校・中学校・高校および大学)および管轄する教育委員会
寄贈製品:Sentio- ポケトーク for スクール
対象校の決定:2026年3月(予定)

《風巻塔子》

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