運動通信社は2025年12月1日、部活動の地域展開をワンストップで支援する自治体向け統合DXソリューション「BUKATSU ONE(ブカツワン)」の公式サイト内に、制度理解と実務に役立つ情報を整理・解説する専用メディア「BUKATSU ONE MEDIA(ブカツワンメディア)」を開設したと発表した。
「BUKATSU ONE MEDIA(ブカツワンメディア)」は、制度の理解促進と正確な情報提供を目的とし、自治体・学校・保護者・地域クラブなど、部活動の地域展開に関わるすべてのステークホルダーに向けて公開する。
文部科学省・スポーツ庁が制度化を進める「学校部活動の地域展開」は、2026年度から「改革実行期間」がスタートし、全国的な推進段階に入っている。2025年度も各自治体が制度設計やモデル構築、地域クラブとの連携に着手しており、持続可能な部活動環境を生み出す取組みが全国で広がりつつある。一方で、「制度が複雑で全体像がつかみにくい」「自治体ごとに運用が異なる」といった声も多く、正確で整理された情報へのニーズが高まっている。
こうした状況を踏まえ、「BUKATSU ONE MEDIA」は、制度理解の負担を軽減し、関係者が共通認識をもって前に進める環境づくりを目的として開設された。同メディアでは、国のガイドライン・通知・スケジュールをもとにした専門情報をやさしく、正確に、一元的に届け、地域展開に必要な知識の土台を整える。
おもな公開コンテンツ(予定)は「地域展開とは何か?(全体像とロードマップ)」「新ガイドラインのポイント解説」「認定地域クラブ活動の要件とチェックリスト」「指導者制度(兼職・兼業・資格)の変更点」「保護者向けQ&A(費用・安全・移動・大会など)」「よくある誤解の整理」など。
今後の展開として、「BUKATSU ONE MEDIA」は制度改革の進行にあわせて「制度解説・最新情報アップデートの強化」「ステークホルダー別のナビゲーション整備」「図解・動画など、より理解しやすいフォーマットでの情報提供」「全国の先進自治体の事例紹介・担当者インタビューの公開」という4つの領域を中心に段階的に機能や内容を拡大していく。
制度解説・最新情報アップデートの強化では、文部科学省・スポーツ庁によるガイドライン改訂、通知、スケジュール変更など、制度に関する最新情報を継続的にアップデートし、「地域展開に関する信頼できる最新情報を一元的に届けるメディア」としての役割を強化していく。
ステークホルダー別のナビゲーション整備では、自治体、学校、地域クラブ、保護者など、それぞれの立場ごとに必要な情報を体系的に整理し、利用者が迷わず必要情報へたどりつける構造を整備する。
図解・動画など、より理解しやすいフォーマットでの情報提供では、複雑な制度や運用のポイントを、テキストだけでなく、図解、インフォグラフィック、解説動画、キャプション付きスライドなど、視覚的に理解しやすい形式で情報を届ける取組みを拡大していく。
全国の先進自治体の事例紹介・担当者インタビューの公開では、地域展開を進める自治体の取組みや、担当者の実際の声を紹介し、全国の自治体が相互に学び合える「知見の共有基盤」を整備する。「BUKATSU ONE」の支援事例についても、順次公開していく。
「BUKATSU ONE(ブカツワン)」は、文部科学省・スポーツ庁が推進する学校部活動の地域展開を、全国の自治体が無理なく進められるよう支援するワンストップDXソリューション。地域クラブとの連携、指導者の確保、契約や運営の手続き、保護者との連絡など、自治体に点在する業務を1つにつなぎ、負担を大きく減らす。また、計画から実施、振り返りまでの流れを整理することで、各自治体が自分たちの地域にあった形で取組みを進められることが特徴。子供たちが安全にスポーツを続けられる環境を守りながら、地域全体で部活動を支える仕組みづくりを後押しする。







