文部科学省は2026年7月16日に開催した、「デジタルな形態を含む教科書の発行・採択等の指針に関する検討会議(第3回)」において、「教科書の形態に関する意向調査の結果」を公表した。小・中・高等学校の全教科・科目を通じて、紙とデジタルを組み合わせたハイブリッドな形態の教科書を望む回答が最多となり、ハイブリッド教科書における紙とデジタルの割合では「紙」を多く望む傾向がみられた。
教科書の形態に関する意向調査は2025年10月から12月にかけて、国公私立の小・中・高等学校段階の教科書採択権者である教育委員会・学校を対象に実施した。新たな教科書制度となった場合に望ましい教科書の形態について、「すべてが紙の教科書」「ハイブリッドな形態の教科書(紙とデジタルを組み合わせた教科書)」「すべてがデジタルの教科書」から1つを選択してもらった。
ハイブリッドな形態の教科書を望む割合は、小学校88.3%、中学校86.3%、高等学校78.4%。一方、紙のみの教科書は小学校6.1%、中学校6.5%、高等学校16.8%、デジタルのみの教科書は小学校5.5%、中学校7.1%、高等学校4.7%だった。
ハイブリッドな形態の教科書について、紙とデジタルの望ましい割合を尋ねた設問では、小学校低学年・中学年で、全教科にわたり「ほぼ紙」または「紙が多い」ものを望む回答の割合が多かった。小学校高学年や中学校では、英語や実技系教科などで、デジタルの割合が半分程度以上のものを望む回答も見られた。
ただし、小学校・中学校・高等学校の全教科・科目を通じて、「ほぼ紙」「紙が多い」の合計は、「デジタルが多い」「ほぼデジタル」の合計を上回った。紙とデジタルの使い分けについては、学校種や教科によって傾向が異なるものの、学習内容(単元)や学習過程・活動場面の特徴に応じて、より効果的な媒体に記載するのが望ましいという回答が多い傾向にあった。
小学校低学年・中学年では、いずれの教科でも、すべてがデジタルの教科書を望む回答の割合は少なかった。小学校高学年以上では、教科によってはすべてがデジタルの教科書を望む回答が10%以上あり、小学校高学年の図画工作、中学校の地図・美術・技術・保健体育、高等学校の情報・理数探究基礎・看護などでデジタルのみの教科書が望ましいとの回答が10%を超えた。
調査結果のまとめは、文部科学省Webサイトの「デジタルな形態を含む教科書の発行・採択等の指針に関する検討会議(第3回)」配布資料で確認できる。









