文部科学省は2026年3月26日、不登校の児童生徒を対象に特別な教育課程を編成する「学びの多様化学校(いわゆる不登校特例校)」の設置状況を公表した。2026年4月開校の25校を含め、設置数は公私立学校84校へ拡大する見込みだ。
学びの多様化学校は、不登校の状況にある児童生徒にあわせて、授業時数の削減や組み替え、教科の新設や指導内容の変更、個別の状況に応じた指導など、柔軟な教育調整が認められている学校のこと。政府は第4期教育振興基本計画において、すべての都道府県・政令指定都市に少なくとも1校以上設置し、将来的には分教室型も含めて全国で300校の設置を目指している。
2026年4月時点の設置状況によると、学びの多様化学校は公立学校59校、私立学校25校の計84校。このうち独立して設置される「本校型」が32校、一部の学級のみに設置される「分教室型」が29校、母体となる本校と分離して設置される「分校型」が12校、高等学校の一部のコースに特別な教育課程を適用する「コース指定型」が11校となっている。
学校種別でみると小学校17校、中学校62校、高等学校14校(小中一貫校は小学校・中学校それぞれに計上)で、中学校の設置数がもっとも多い。
2026年4月開校予定の学校は、本校型9校、分校型6校、分教室型8校、コース指定型2校の計25校。本校型は、さいたま市立いろどり学園(埼玉県)、世田谷区立北沢学園中学校(東京都)、尼崎市立尼崎琴葉中学校(兵庫県)など。分校型は、釧路市立くしろ創明学園(北海道)、大野城市立みずほ中学校(福岡県)など。分教室型は、静岡市立末広中学校分教室(静岡県)など、コース指定型は東奥学園高等学校 レバレッジコース(青森県)などで設置予定。
現在設置がなく、かつ2026年度の開校予定も示されていない都道府県は、岩手県、群馬県、石川県、福井県、山梨県、長野県、和歌山県、鳥取県、広島県、徳島県、愛媛県、佐賀県、熊本県の13県。
文部科学省はすべての都道府県・政令指定都市に少なくとも1校以上の設置を目指し、「学びの多様化学校マイスター」の派遣や予算確保を通じて、未設置自治体への支援と設置促進を継続的に実施する方針だ。








