東北学院大学とフェリス女学院大学は2025年11月14日、両大学の交流を促進し、教育の一層の充実を目指して学生交流に関する協定を締結した。両大学の関係者が出席し、東北学院大学五橋キャンパスにて協定の調印式を執り行った。
今回の協定締結により、両大学では半年または1年間の学生の受け入れ体制を整え、相互に学生の派遣・受入を実施する。国内留学という形で、日本国内においても地域ごとに異なる慣習や文化を、体験的に学修する機会を学生に提供していく。
この制度により留学した学生は交流学生として在籍し、派遣先の大学にて一般学生と同様に科目を履修する。派遣先の大学で修得した単位については、所属大学の基準により、卒業に必要な単位として認められる。また、留学していた期間は学生の修業年限および在学期間に算入されるため、標準修業年限での卒業が可能だ。
東北学院大学は、「福音主義キリスト教」に基づき1886年に私塾「仙台神学校」として設立された。2025年には創立139周年を迎え、学生数約1万1千人を擁する北海道・東北地方最大の私立総合大学。2023年4月には都市型の「五橋キャンパス」を開学するとともに4学部5学科を新設し、近隣に所在する伝統の「土樋キャンパス」とともに、現在は9学部15学科体制で文理融合の学びを実現している。
文部科学省「MDASH」認定の取得や、2026年度からの情報学部女子枠の導入など、近年はデジタル化社会に対応した教育の実現にも注力。2027年度にはデジタル技術で社会課題の解決を目指す新たな理系学部である「未来探究科学部デジタル構想学科(仮称)」や、既存の「文学部教育学科」を再編して複数の教員免許を取得可能とする「教育学部教育学科(仮称)」の設置を構想しており、常に変革を推し進めながら、新たな時代を切り開く人材を育成している。
フェリス女学院は1870年に日本における最初の近代的女子教育機関として創立されて以降、150年以上にわたって女性の中等・高等教育を展開してきた。1965年に大学を開学し、1997年以降は文学部、国際交流学部、音楽学部の3学部体制で、リベラル・アーツ教育に尽力してきた。2025年には3学部を発展改組して、1学部3学類9専攻体制に移行し、リベラル・アーツ教育をさらに進化。この発展改組においては、卒業後の職業を想定しやすい実学分野の専攻となる国際ビジネス・観光専攻、共生コミュニケーター専攻、音楽・身体表現専攻を新設した。
自立した女性として社会に参画するためのジェンダー教育およびジェンダー研究、キャリア教育・支援を目的として、2023年4月にはジェンダースタディーズセンターを設立。ジェンダーの学知を生かし、女性の経験を基礎とした空間で女子大学ならではの多様性の追求と女性のリーダーシップの育成に取り組んでいる。







