教育業界ニュース

藤村女子中高、インドネシアのマラナタ大学と連携協定締結

 藤村女子中学・高等学校は2025年10月17日、インドネシアのMaranatha Christian University(以下、マラナタ大学)と教育連携協定を締結したと発表した。多様な文化と学びを通じ、次世代のグローバルリーダー育成を目指す。

教育行政 その他
調印式のようす
  • 調印式のようす

 藤村女子中学・高等学校は2025年10月17日、インドネシアのMaranatha Christian University(以下、マラナタ大学)と教育連携協定を締結したと発表した。多様な文化と学びを通じ、次世代のグローバルリーダー育成を目指す。

 調印式は東京都武蔵野市の吉祥寺エクセルホテル東急にて10月6日に執り行われた。両校関係者と駐日インドネシア共和国大使館教育文化担当官が出席し、国際的な教育連携の新たな一歩が刻まれた。

 藤村女子中学・高等学校では、これまでも希望制で欧米への短期語学留学を実施してきた。一方で、より多様で実践的な学びの場を求める声と、経済的負担軽減を求める声が高まっていた。そこで、同校の英語プロジェクトチームは、東南アジアの中でも宗教的・文化的多様性が豊かなインドネシアに注目し、特にマラナタ大学の教育の幅とクリエイティブな校風に共感して教育連携協定に至ったという。

 協定により、校費負担による短期留学制度、定期的なオンライン交流、将来的なインターンシップ受け入れ・共同研究が進められる。このプログラムは語学力向上だけでなく、異文化理解や協働性、表現力など非認知的能力の育成を目的としている。2025年8月からはすでにオンライン交流がスタートしており、2026年2月にはマラナタ大学の学生が藤村女子中高でインターンシップを行い、3月には藤村女子中高の生徒がマラナタ大学へ校費留学する予定だという。

 学校法人井之頭学園の高橋あゆち理事長は、「本校生徒にグローバルな体験を届けたい」と述べ、協定を通じて双方にとって深い学びを形成していく意気込みを示した。一方、マラナタ大学のフランス・ウンブ・ダッタ学長は、パートナーシップが長続きすることを願い、学生の可能性を広げる体制を整え、マラナタ大学で学ぶという選択肢も提供していきたいと、今後の展望を述べた。

 藤村女子中学・高等学校は1932年創立の中高一貫校で、生徒の将来を見据えた教育を展開している。マラナタ大学は1965年にインドネシアで創立され、医学部をはじめとする6学部を擁し、国際的に評価の高いプログラムを提供している。今回の協定により両校の絆が深まり、国際教育の機会が広がることが期待される。

《風巻塔子》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top