米マイクロソフトは2025年10月15日、Copilot for Microsoft 365のアップデートを発表した。教材作成AI「Teach」など、アップデートの多くは追加費用なし。「Copilot for Education」は、12月より13歳以上向けに月額18米ドルで提供を開始する。
米マイクロソフトは、教育機関向けMicrosoft 365利用者(教職員・学生)にAI機能を順次無料で提供し、2025年末からは拡張版の有料プランも開始する。教育機関ライセンスユーザーは、アップデートの多くのAI機能を追加費用なしで利用できる。
教員向けの機能(追加料金なし)では、WordやTeams上から、レッスンプラン・ルーブリック・フラッシュカードを自動作成できる教材作成AI「Teach」機能において、11月からクイズ作成・既存教材の修正(難易度調整、例文追加など)を可能にする。また、教員が「この課題ではAIを使ってよい/使わない」などの方針を明示できるAI使用ガイド設定を2026年初頭にプレビュー予定としている。
学生向けAI機能(追加料金なし)では、生徒がAIと対話しながら学べるエージェント「Study and Learn Agent」を2025年秋にプレビュー開始予定。また、教員・生徒が既存教材から練習問題を自動生成できる「Learning Activities」について、今後、穴埋め・マッチング・マインドマップ形式を追加予定とした。また、学習管理システムは1つのツールに統合し、2026年初頭プレビューを開始する予定。
一般向けに提供開始しているCopilotチャットは、Officeアプリ (Word、Excel、PowerPoint、Outlook、OneNote)上で利用が可能で、教育版Microsoft 365ユーザーも追加費用なしで利用できる。さらに、有料アドオンとなる「Copilot for Education」は、教職員・学生(13歳以上)向けに、12月より1ユーザーあたり月額18米ドルで提供を開始する。
マイクロソフトは「AIをすべての教室に」広げる方針を明確化。2026年にかけて、LMS連携・課題AI設定・学習エージェントなど、順次公開する予定だ。