東北大学は2025年12月1日、外国人留学生の授業料改定と支援の拡充・強化について発表した。外国人留学生の授業料は2027年度の入学者から、学士課程および大学院前期2年の課程・修士課程で、現行の53万5,800円から90万円に引き上げる。
授業料の改定は、2027年4月以降に入学する学士課程および大学院前期(修士)課程の外国人留学生が対象。2026年度以前に在籍している学生、および博士課程や後期課程の留学生については、課程在学中は従来の授業料を据え置く。
今回の学費見直しは、「国際卓越研究大学」の第1号に認定されたことを受け、世界から優秀な学生・研究者を集める体制を維持・強化するための措置としている。授業料の増収分は、外国人留学生の受け入れ環境整備の拡充に充てられる。具体的には、国際サポートセンターの機能強化、メンタリングやカウンセリング、ヘルスケアの支援、教育支援体制の充実、さらには国内での就職・定着支援など多岐にわたる予定だという。
また、今回の改定にともない、改定後の授業料を支払う留学生を対象とした新たな奨学金制度を自己財源で創設することも明らかにした。
東北大学は声明の中で、「優秀な留学生が集い、国際性と多様性が広がるキャンパスの実現」を目指し、今後も留学生のニーズを踏まえた環境整備を進め、世界トップクラスの研究大学としての使命を果たす考えだと表明している。








