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追手門学院大、公式アプリに国内大初のAIアドバイザー実装

 追手門学院大学は2025年10月14日、大学独自アプリ「OIDAIアプリ」向けに、生成AIを活用した新機能「AIアカデミックアドバイザー(仮称)」を開発したと発表した。マルチエージェント構成のAIアドバイザー実装は日本の大学で初の試みとなる。

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AIアカデミックアドバイザー(仮称) UIイメージ
  • AIアカデミックアドバイザー(仮称) UIイメージ
  • マルチエージェントAIのイメージ
  • AIアカデミックアドバイザー(仮称)のGuiding Principle(設計思想・行動方針)
  • 「履修登録」での学生体験 / AIアドバイザーで変わる体験の例
  • 「留学」での学生体験 / AIアドバイザーで変わる体験の例
  • 「就職活動」での学生体験 / AIアドバイザーで変わる体験の例

 追手門学院大学は2025年10月14日、大学独自アプリ「OIDAIアプリ」向けに、生成AIを活用した新機能「AIアカデミックアドバイザー(仮称)」を開発したと発表した。マルチエージェント構成のAIアドバイザー実装は日本の大学で初の試みとなる。

 AIアドバイザー機能は、大学の統合データベースに蓄積された学修情報や学内情報、学生の入力する学びやキャリアにおける興味・関心などをもとに、履修・資格取得・留学・就職活動、課外活動など、学生生活に関するさまざまな相談に対して個別最適なアドバイスを提供する新機能。学生がバディエージェントに相談すると、相談内容に応じて各領域に特化したエージェントが回答を生成する。

 このマルチエージェント構成の仕組みは、従来の単一エージェントによる構成と比較して、正確性(精度の高い応答)、保守性(応答の改善のし易さ)、拡張性(新しい分野への拡張)の点で優れているという。開発においては、「Inspire」「Personalize」「Bridge」の3つを掲げ、学生のCXを重視。教職員による丁寧な支援を必要とする場面では、アドバイザー上ですべて解決せず、対人支援に適切に繋げていくことを目指した点も大きな特長となっている。

 マルチエージェント構成のAIアドバイザー機能を大学の独自アプリに採用・実装した例はなく、日本の大学では初だという。今後は、現在学内で利用されているα版での試行を開始し、2025年12月ごろ本番環境に近いβ版をリリース。学生・教職員へプレテストを行い、フィードバックをもとに精度を向上させる。正式リリースは、「OIDAIアプリ」の最新版となるバージョン6.0として、2026年3月を予定している。

 追手門学院のYouTube公式チャンネルでは、AIアカデミックアドバイザー(仮称)のデモ動画を公開。実際の利用場面として、「履修登録篇」「留学相談篇」「進路相談篇」の3種類を公開している。

《川端珠紀》

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