東京都教育委員会は2025年9月30日、2025年度(令和7年度)東京都公立学校教員採用候補者選考(2026年度採用)の結果を公表した。受験者数9,099人に対し合格者は4,982人、受験倍率は1.8倍。受験者数は3年連続増、倍率も2年連続で微増した。
2025年度東京都公立学校教員採用候補者選考は、採用見込者数3,545人に対し、前年度比529人増となる9,099人が受験した。選考合格者である名簿登載者数は4,982人で、受験倍率(受験者数/合格者数)は前年度比0.1ポイント増の1.8倍へ微増した。
校種等別にみると、小学校全科は受験者数2,569人に対し、合格者2,213人で倍率1.2倍。中・高等学校共通は受験者数3,321人に対し、合格者1,560人で倍率2.1倍。小・中学校共通は受験者数300人に対し、合格者75人で倍率4.0倍。小・中・高共通は、受験者数1,299人に対し、合格者318人で倍率4.1倍。
中学校は受験者数33人に対し、合格者31人で倍率1.1倍。高等学校は受験者数162人に対し、合格者71人で倍率2.3倍。特別支援学校は受験者数657人に対し、合格者538人で倍率1.2倍。養護教諭は受験者数864人に対し、合格者139人で倍率6.2倍。なお、特別支援学校中学部・高等部の国語、社会、保健体育の受験者数には、他校種からの併願者を含む。
選考種別では、新設した適性検査(SPI3)利用選考で82人が受験し、54人が合格した。また、3年生前倒し通過者選考は前年度比700人増の2,062人が受験し1,440人が合格している。
東京都公立学校教員採用候補者選考の受験者数は、2023年度と2024年度に8,000人を下回るなど近年減少傾向にあったが、2025年度は5年ぶりに9,000人台へ回復した。