河合塾グループで教育コンテンツを制作するKIESと、デジタル教科書・教材プラットフォームを開発・提供するLibryは、Libryが2026年3月に提供開始予定の「Libryプリント作成ツール Q.Bank」に、KIESが作成した、難関大学をはじめとする全国約90大学の詳細な解答付き大学入試問題を収録することに合意した。
Q.Bankは、複数の出版社、教材販売会社が提供する問題をデータベースに収録し、そのデータベースの問題をユーザーが自由に選んでテストやプリントを作成することができる、中学校・高等学校向けのサービスである。Libryとカシオ計算機が共同開発している。
Q.Bankで利用できる問題のデータベースに、河合塾グループのKIESが制作・提供する解答付き大学入試問題を収録し、2026年春から4商品を販売する。河合塾講師陣が執筆した高品質な解答を問題と併せて収録予定で、先生のテスト・プリント作成や生徒の大学入試対策に最適である。
また、KIESが提供する教材コンテンツを、Libryが提供するデジタル教科書・教材プラットフォーム「Libry」で商品化し、提供・販売する検討も進めている。
KIESの代表取締役社長前田康宏氏は、「KIESは、学校法人河合塾の教材や模試、映像などのコンテンツ制作機能を丸ごと独立させ、学校法人河合塾が培ってきた高品質な教育コンテンツ開発力の向上と新たな教育価値の創造に取り組んでいる会社です。会社設立の趣旨と生徒たちの学びをより深めるために『企業の垣根を超えた良質な問題提供』というQ.Bankの理念とは相通じるところがあると感じています。Q.Bankの更なる拡充に貢献できるよう取り組んでまいります。」と述べている。
Libryの代表取締役CEO後藤匠氏は、「Libryは、これまで様々な出版社様と提携して、教科書や教材をデジタル化してまいりましたが、創業時は『大学入試問題のデータベースを作ろう』というアイデアから始まった会社でした。また、2025年4月にQ.Bankのプレスリリースを出してから、大学入試問題に対する強いニーズを学校の先生方から受け取っていました。この度、Q.BankでKIES様から河合塾講師陣が作成した良質な解答をお預かりできることとなり、非常に感慨深く、また多くの先生のニーズに応えられることとなり、嬉しく思います。」と述べている。