東京都と東京私立中学高等学校協会は2025年9月11日、公私連絡協議会において、都内公立中学校卒業者の2026年度(令和8年度)高等学校就学計画について合意した。計画進学率は前年同様93.0%とし、都立高校が4万700人、私立高校が2万7,700人の受入れを分担する。
2026年度高等学校就学計画は、2029年度までの第6次中期計画のもと、公立私立双方の合意に基づき、高等学校における生徒の受入れに関する計画を定めたもの。前年度に引き続き、就学計画を立てるうえでの進学率は93.0%を基本とし、按分比を「都立59.6:私立40.4」として生徒の受入れを分担する。
2026年度都内公立中学校卒業予定者数は、前年度比237人減の7万7,572人で、計画進学率に基づく進学者数は、7万2,200人と算出。国立・他県高校・高等専門学校への進学見込数3,800人を除く、都内進学予定者数は前年度比200人減の6万8,400人と推計した。按分比に基づく、受入分担数は、都立高校4万700人、私立高校2万7,700人で、前年度と比べ各100人減となる。
前年度の実績をみると、高等学校への進学率は89.26%(就学計画93.0%)で、都立高校への進学者数は3万9,488人(就学計画4万800人)、私立高校は2万6,167人(就学計画2万7,800人)だった。進学率は、2020年度の92.20%から徐々に低下傾向にあり、前年度がもっとも低い割合となっている。
入学者選抜に関連する事項としては、「公私立高校入学者選抜に関する公立中学校に対する説明会は10月1日以降を厳守する。また、実施時期が集中しないよう配慮する」「私立高校が中学校との間で入試相談を行う場合は、12月15日以降に実施することとし、一般入試および推薦入試について、合格の可能性を述べるにとどめ、確約、内定はしないものとする」「ひとりでも多くの生徒が高校に進学できるよう、すでに公私立高校に入学手続を終えている生徒については、以後の募集への出願を遠慮するよう指導し、趣旨の徹底を図る」といった事項についての合意がなされた。
「令和8年度高等学校就学計画」は、東京都教育委員会Webサイト内、報道発表資料に掲載されている。