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LOOPALとETS Japanが提携、英語の指導者不足解消へ

 LOOPALは2025年4月24日、TOEFLテスト日本事務局のETS Japanと業務提携を行うことを発表した。伴走型英語学習支援プログラム「ファストパス・イングリッシュ」を通じて、継続的かつ包括的なグローバル教育パッケージを提供する。

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TOEFLの伴走型英語学習を軸としたグローバル教育パッケージ(仮称)
  • TOEFLの伴走型英語学習を軸としたグローバル教育パッケージ(仮称)
  • LOOPALの英語プログラム ファストパス・イングリッシュ

 LOOPALは2025年4月24日、TOEFLテスト日本事務局のETS Japanと業務提携を行うことを発表した。伴走型英語学習支援プログラム「ファストパス・イングリッシュ」を通じて、TOEFLを活用したアセスメントおよび教育コンテンツの枠組みを拡充し、継続的かつ包括的なグローバル教育パッケージを提供する。

 日本の英語力は、2023年のEFエデュケーション・ファーストの調査によると、113か国中87位、アジア23か国中15位と低水準である。特に若年層における英語力の低下が深刻な課題となっている。文部科学省の調査では、英検準1級相当以上の英語力を持つのは、中学校教員の約30%、高校教員の約55%にとどまる。国際基準の英語試験と接点を持つ機会も限られており、TOEFLのようなアカデミックな英語力の指導にまで手が回らないことが課題となっている。

 今回の提携を通じてLOOPALは、ETS Japanが提供するTOEFL ITPや関連教材と自身が展開する伴走型英語学習支援プログラム「ファストパス・イングリッシュ」との連携を開始する。学習データを活用したデータドリブン型の伴走支援により、全国どこからでも質の高い英語学習サポートを提供する。学習者がTOEFLを通じて、世界基準の実践的な英語力を身に付け、国際的な舞台で活躍できる人材の育成を目指す。

 教育機関向けには、個々の生徒に最適化された自学習支援を提供することで、教師の負担を軽減し、学校現場での英語教育をより充実させる仕組みを提供する。具体的な協業内容として「グローバル教育パッケージ」を導入し、海外大学・大学院進学を目指したTOEFL学習の支援や、海外留学前後におけるアカデミック英語力向上トレーニング、中学1年生など英語教育の初期段階からTOEFLを活用した教育体制の整備を行う。

 ETS Japanのカントリーマネージャー根本斉氏は、「LOOPALの英語講座は、学習者ひとりひとりのニーズに寄り添った最適なアドバイスを提供し、TOEFLテストで求められる本物のグローバルスタンダードな英語力を身に付けるための、独自で効果的な学習プログラムです」とコメントしている。

《風巻塔子》

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