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米国で日本語教えながら英語スキル高める「フルブライト」奨学生募集

 日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)は、アメリカの大学で日本語を教えながら、英語教授のスキルや自身の英語能力を高める奨学生プログラム「フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム」を募集している。応募締切は2024年6月1日。

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「フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム」を募集
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  • Fulbright Foreign Language Teaching Assistant (FLTA) Program

 日米教育委員会(フルブライト・ジャパン)は、アメリカの大学で日本語を教えながら、英語教授のスキルや自身の英語能力を高める奨学生プログラム「フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム」を募集している。応募締切は2024年6月1日。

 「フルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラム」は、2008年より実施している日本とアメリカ政府による留学制度。2025年度で18度目の募集となる。2025年8月~2026年5月の9か月間、アメリカの大学で日本語の授業を担当もしくは補佐しながら、アメリカ研究や英語教授法の授業を受講する学位取得を目的としない奨学金プログラム。アメリカの大学で週20時間を限度に日本語クラスを教員として担当、または補佐する(派遣大学により異なる)。各学期にアメリカ研究や教授法についてのクラスを2コース受講。母国の文化や価値観を理解してもらうため、大学のサークルや近隣地域の人々との交流を推進することが望まれる。

 対象は、日本在住で日本国籍を有し、英語教員免許保持者もしくは英語教育の分野での活躍を目指す人(2025年5月31日以前の大学卒業見込者も含む)。2022年6月2日以降に実施され、2024年6月1日 までに提出できるTOEFL iBT 79-80以上、またはIELTS(Overall Score)6.0以上のスコアレポートを提出すること。指定期間内に受験したものでも、ITP TOEFLおよびIELTSのスコアは認めない。フルブライト奨学金の選考では、TOEFL iBTのMyBest scoresは採用せず、通常スコアを採用する。IELTSはAcademic Moduleを採用(CD IELTS、IELTS for UKVIも可)。General Training Moduleのスコアは認めない。また、IELTS IndicatorとTOEFL iBT Home Editionのスコアは認める。

 奨学金の支給内容は、履修する科目の授業料(各学期2コース)、給付金(派遣大学により異なる)、宿舎・食事は大学より提供される(派遣大学により異なる)、往復旅費(現物支給)、フルブライトグループ保険(傷害・疾病)、アメリカでのオリエンテーションやエンリッチメントカンファレンスへの参加。

 募集人数は若干名。日米教育委員会から推薦されても、最終的に全員が派遣されるとは限らない。現職教員の場合、教育経験7年以内の人からの応募を歓迎する。提出書類はオンラインでIIE(The Institute of International Education)に提出するものと、紙媒体で日米教育委員会に郵送するものがある。紙媒体の提出期限は、2024年6月1日。オンライン部分を先に完了させないと、紙媒体の書類が提出できない。申請方法はWebサイトで公開している。日米教育委員会において審査(書類および面接)後、アメリカ国務省に推薦。国務省およびIIEが最終選考を行う。7月下旬から8月初旬に面接審査(オンライン)を実施。最終結果通知と派遣大学は2025年4月~5月に決定する。2025年8月、アメリカ国内でのオリエンテーション(5日間)に参加後、各派遣大学に赴任する。募集要項や各プログラムの詳細などは、日米教育委員会Webサイトにて確認できる。

《田中志実》

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