デジタル庁は2025年3月6日、「令和7年度教育関連データ連携の実現に向けた実証調査研究」に参加する地方公共団体として静岡県教育委員会を採択したことを発表した。高校入試の17のプロセスについて、民間事業者などの高校入試に係る既存SaaSなどを組み合わせてデジタル完結に取り組む。
デジタル庁は、関係省庁とも連携し、「教育データ利活用ロードマップ」を2022年(令和4年)1月に策定し、これまで、小・中学校などにおける校務支援システム、学習支援システム(LMS、LRS)、関連する教育アプリとの間の教育データ連携の実証などの調査研究を進め、「学習eポータル」接続機能の強化などを図ってきている。
今後は、学校間や地方公共団体の教育データ連携に向けて、調査研究「令和7年度教育関連データのデータ連携の実現に向けた実証調査研究」において、公立高等学校(中等教育学校を含む)入学者選抜(以下、「高校入試」という)の事務手続すべてのプロセスを、紙媒体を必要とせず編集・演算可能な電子データにより完結(以下、「デジタル完結」という)させるための実証を行うこととしており、同実証調査研究に参加を希望する複数の地方公共団体を募っていた。
今回採択された静岡県教育委員会は、デジタル庁の「令和5年度高等学校入学者選抜のデジタル化に関する調査研究」で明らかにした高校入試の17のプロセスについて、民間事業者などの高校入試に係る既存SaaSなどを組み合わせてデジタル完結に取り組む。