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小学校における生成AIの活用ポイントとは…iTeachers TV

 iTeachers TVは2025年1月29日、青森県五所川原市立五所川原小学校の前多昌顕先生による教育ICT実践プレゼンテーション「生成AIの教育活用は生成してからがスタート」を公開した。小学校で生成AIの活用を進める前多先生が気を付けているポイントや安全かつ効率的に使うための具体例を紹介する。

事例 ICT活用
iTeachers TV「生成AIの教育活用は生成してからがスタート」
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 iTeachers TVは2025年1月29日、青森県五所川原市立五所川原小学校の前多昌顕先生による教育ICT実践プレゼンテーション「生成AIの教育活用は生成してからがスタート」を公開した。小学校で生成AIの活用を進める前多先生が気を付けているポイントや安全かつ効率的に使うための具体例を紹介する。

 iTeachers TVは、教育ICTを通じて「新しい学び」を提案する、教育者チーム「iTeachers」による教育ICT情報番組。先生や生徒、教育関係者をゲストに招き、ICTを活用した「新しい学び」の実践や取組みをプレゼンテーション形式で取りあげる。

 今回のゲストは、青森県五所川原市立五所川原小学校の前多昌顕先生。「生成AIの教育活用は生成してからがスタート」と題して、1月22日に前編(Vol.439)、1月29日に後編(Vol.440)を公開した。

 前多先生は、青森県公立小学校教諭でありながら青森県プログラミング教育研究会発起人・事務局長として、ICT教育の推進に尽力。マイクロソフト認定教育イノベーターフェローやGoogle for Educationトレーナーとして教育現場でのデジタルツール活用に積極的に取り組んでおり、多数の著書も執筆している。iTeachers TVへの出演は、今回が2年ぶり3度目。

 生成AIの教育活用には新たな可能性が期待される一方、「ハルシネーション」(事実とは異なる情報を生成する現象)の問題もあり、過信は禁物だ。前多先生は、生成AIを授業で活用し始める前に、子供たちと一緒に生成AIのハルシネーションを体験。「生成AIは頭が良いけれど、知ったかぶりすることもある」という共通認識を持ったことで、子供たちが生成AIを過信しないという土壌ができたという。その後の授業で実践した、生成AIを思考の「呼び水」「サンドバッグ」「叩き台」として活用することで、子供たちの思考を育んでいく活用方法について紹介している。

 また、後編では、小学生が生成AIを安全かつ効果的に使うための具体例を紹介。小学生のように直接利用が難しい場合のAPI連携の活用や、振り返りや意味調べにAIが応答する仕組みづくりなど、作業的な活動をAIに任せて時間を確保し、子供の思考や話し合いを深めることでより充実した学習を可能にする方法についてプレゼンする。

 番組後半には「教育ICTなんでも3ミニッツ」コーナーを収録。前編では日本大学櫻丘高等学校・田中忠司先生による「アウトラインでプレゼンを考察しよう」、後編では渋谷区立神南小学校・鍋谷正尉先生が「マルチモニタのススメ」について紹介する。

 番組は、すべてiTeachersのYouTubeチャンネルで視聴可能。毎週水曜日の夜に「iTeachers TV~教育ICTの実践者たち~」シリーズの新作を公開している。これまでに440回の番組を配信しており、過去の回も視聴できる。

◆iTeachers TV【Vol.439】五所川原市立五所川原小学校 前多昌顕先生
「生成AIの教育活用は生成してからがスタート(前編)

◆iTeachers TV【Vol.440】五所川原市立五所川原小学校 前多昌顕先生
「生成AIの教育活用は生成してからがスタート(後編)

《畑山望》

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