2025年2月18日、文部科学省はYouTubeを通じて「学校施設の防災対策セミナー」を開催する。このセミナーでは、2024年に発生した能登半島地震を教訓に、学校施設の防災対策について議論が行われる。学校施設は、子供たちの学習・生活の場であると同時に、災害時には地域の避難所としての役割を果たす重要な施設である。今回のセミナーでは、被災地学び支援派遣等枠組み(D-EST)の構築や、自治体が行った被災地における学びの継続、学校の早期再開に向けた取組みが紹介される。
能登半島地震では、学校の校舎が被害を受け、教職員も被災者となる中、多くの学校で避難所が開設された。しかし、学校再開に必要な人員が不足し、教育活動の継続に課題が生じた。このような背景から、文部科学省は、災害時における学校の役割を再評価し、より効果的な防災対策を講じる必要性を感じている。
セミナーでは、まず文部科学省の災害対策企画官である梅﨑聖氏が、被災地学び支援派遣等枠組み(D-EST)の構築について説明する。続いて、輪島市教育委員会の平田勝課長が、能登半島地震からの学校再開の事例を紹介する。さらに、兵庫県教育委員会の中森慶指導主事が、EARTH員としての活動と被災地派遣の経験を語る。最後に、熊本県教育庁の松下俊弘主幹が、大規模災害発生に備えた熊本県の取組みと能登半島地震等への支援について紹介する。
このセミナーは、地方公共団体の教育委員会や防災部局、学校関係者を対象としており、事前申込制で参加費は無料である。参加希望者は、セミナー前日までに申込みを行い、視聴用URLを受け取る必要がある。申込締切は2025年2月14日正午である。
学校施設の防災対策は、地域社会全体の安全に直結する重要な課題である。今回のセミナーを通じて、各地の教育関係者が災害時の対応策を共有し、より強固な防災体制の構築に向けた一歩を踏み出すことが期待される。
◆学校施設の防災対策セミナー2024「能登半島地震を踏まえた学校再開のための対策について」
日時:2025年2月18日(火)13:30~14:55
会場:YouTube配信
対象:地方公共団体(教育委員会、防災部局)、学校関係者など
募集人数:制限なし
締切:2025年2月14日(金)12:00
参加費:無料
申込方法:事前申込制、視聴用URLをメールで送付