北海道教育委員会と札幌市教育委員会は2024年12月27日、2026年度(令和8年度)北海道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査の概要を公表した。第1次検査の日程は2025年6月15日。第1次の教養検査の受検対象者を拡大し、大学3年生の受検を可能とする。
2026年度北海道・札幌市公立学校教員採用候補者選考検査の日程は、第1次検査が2025年6月15日、第2次検査が8月1日~3日、合格発表が9月26日。ただし、札幌市採用希望者の第2次検査日程は、受検者数や検査内容を考慮し、8月2日~3日となる可能性がある。
検査会場は、前年度と同じく、第1次検査は札幌、函館、岩見沢、旭川、釧路の道内5地域6会場、東京、大阪の道外2地域2会場。第2次検査は札幌、岩見沢、函館、旭川、釧路の道内5地域7会場で実施する。
第1次検査のうち教養検査は、受検対象者を拡大。大学3年生も受検対象に加える。合格者は、2026年度に実施する選考検査において、第1次検査のうち教養検査を免除する。これにともない、2023年12月と2024年12月に実施した大学3年生向けの特別検査(前倒し選考検査)については、2025年度以降は実施しない。
このほか、2026年度教員採用候補者選考検査では、小学校教諭以外の免許状の所有者を対象とした「小学校教諭特別選考」、道内公立学校等で一定期間以上の勤務経験があるALT(外国語指導助手)が対象の「ALT特別選考」、オリンピックへの出場経験などがあるアスリート人材向け「アスリート特別選考」を新設する。
「小学校教諭特別選考」の登録者は、小学校助教諭として臨時的に任用し、3年の間に小学校教諭免許を取得してもらったうえで正式に採用となる。一般選考(小学校教諭を除く)との併願も可能。「ALT特別選考」の受験区分は中学校(英語)、高等学校(英語)。国籍は問わない。「アスリート特別選考」は、教員免許を所有していない人も受検できる。
育児、介護を理由に退職した人を対象に実施していた退職教員特別選考は、「キャリア・リターン特別選考」に改称。退職の理由は問わないことにする。一般選考(地域枠)は、従来の日高、宗谷、根室、オホーツクに加え、「留萌」を新たに対象地域とする。
特別選考(一部を除く)は、新たに11月にも道内を会場とした「秋選考」を実施。年間に複数回の受検機会を設定する予定だとしている。
なお、今回発表した概要は2024年12月時点の予定であり、今後変更となる場合がある。詳細は、2025年3月公表予定の「令和8年度(2026年度)教員採用候補者選考検査実施要領」で確認できる。