熊本県教育委員会は、2024年度の公立学校教員採用選考考査に関するおもな変更点および日程を発表した。特別免許状を要件とした受考資格の追加や、キャリアチェンジ特別選考の受考資格を拡充する。また、一部教科については第一次考査を実施せず、第二次考査で専門教科の筆記試験や個人面接を行う。
この変更は、教員の多様なキャリアパスを支援し、より幅広い人材を教育現場に迎えることを目的としている。特に、特別免許状を所有する者や申請中の者に対して、キャリアチェンジ特別選考に志願する機会を提供することで、教育現場での即戦力となる人材を確保する狙いがある。特別免許状は熊本県教育委員会が授与するもので、小学校は対象外となる。
さらに、幼稚園教諭普通免許状を所有し、幼稚園等で3年以上の勤務経験がある者が小学校教諭等を志願する際の受考資格も追加された。この場合、小学校教諭普通免許状を取得後、翌年の4月1日から採用予定となる。幼稚園等には国立、公立、私立幼稚園および認定こども園が含まれる。
第一次考査は2025年6月15日に実施され、教職科目や専門教科の実技が含まれる。中学校の技術や高校の農業・工業・商業・水産・福祉など一部教科については第一次考査を実施せず、第二次考査で専門教科の筆記試験や個人面接を行う。第二次考査は2025年7月下旬から8月上旬にかけて行われる予定で、詳細な日程は決まり次第、熊本県教育委員会のWebサイトで公表される。
なお、臨時的任用教員については随時募集が行われており、詳細は熊本県教育委員会のWebサイトで確認できる。具体的な採用科目や詳細な実施要項は2025年4月上旬に発表予定。